循環器
SGLT2阻害薬は尿糖としてグルコースを排泄し、体重を減少させますが、高齢者においては筋肉量減少にもつながってサルコペニアのリスクを高めるんじゃねーかっていう件について、日本人高齢糖尿病患者を対象としたプラセボ対照試験の結果が出ました。 https:/…
ミネブロ錠 1.25 mg、2.5 mg、5 mgに関する資料 2.7.6 個々の試験のまとめ https://www.pmda.go.jp/drugs/2019/P20190109003/430574000_23100AMX00011_K101_1.pdf 500ページ越えの資料…(唖然)71ページ 「尿量は、CS-3150 群及びプラセボ群で同程度であった…
ループ利尿薬グランプリ エントリー:フロセミド、アゾセミド、トラセミドこれまでの主な戦績は 【J-MELODIC】PMID:22451450 Superiority of long-acting to short-acting loop diuretics in the treatment of congestive heart failure アゾセミド(30~60m…
ph-minimal.hatenablog.com ループ利尿薬やサイアザイドはNa利尿、バソプレシンV2受容体拮抗薬のトルバプタンは水利尿。 どこから水を引っ張ってくるか 研修でNa利尿と水利尿の違いを生理学的な観点から教わったような気がするんですが、出典が見つからず…。…
SGLT2阻害薬は尿糖排泄とナトリウム排泄による利尿作用がありますが、尿量増加は長く続かないそうです。 尿量・尿糖の変化を調べた報告あり(国内の研究)。 Yasui A, et al. Diabetes Ther. 2018 Apr;9(2):863-871. PMID: 29488164 Empagliflozin Induces T…
ヒトの水分は60%を占め、40%が細胞内液、20%が細胞外液(15%組織間液・5%血漿)と言われていますが、各種利尿薬はこのうちのどこから水を引っ張ってくるんでしょう…(素人感) なんかの研修で、ナトリウム利尿は細胞外液から、水利尿は全体からって聞い…
以前はカリウム保持性利尿薬と呼ばれていたスピロノラクトンは最近ではMRAという位置づけとしてエプレレノンなどと一緒に語られることも多くなりました。 「浮腫」の適応を有する利尿薬ではあるのですが、フロセミドみたいなループ利尿薬と比べると利尿作用…
ちょっと気になったので…。セララの添付文書 16.7相互作用 「エプレレノン100mg及びケトコナゾール(経口剤は国内未承認)200mg(1日2回)を併用投与した時、エプレレノンのCmax及びAUC0-∞はそれぞれ1.7倍及び5.4倍増加した」「医療現場における薬物相互作用…
今回も血圧ネタ 減塩介入の有効性とは!? Sodium reduction and weight loss in the treatment of hypertension in older persons: a randomized controlled trial of nonpharmacologic interventions in the elderly (TONE). TONE Collaborative Research …
「『1日1論文、医学論文の活かし方』で取り上げられた論文をビジアブ化してみよう祭」の第2弾ということで、ALLHATを読んでみました。書籍で取り上げられたCaブロッカー、ACE阻害薬、利尿薬の比較ではなく、早期終了となったαブロッカー「ドキサゾシン」の…
ph-minimal.hatenablog.com ↑ 以前、ご紹介した、私も関わらせていただいた書籍「1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ! 医学論文の活かし方」の発売を祝して、 『「医学論文の活かし方」で取り上げられたランドマーク論文をビジアブ化してみよう祭』…
ph-minimal.hatenablog.com 以前、DOACの相互作用に関するネタを取り上げました。 これについてはなにがなにやらサッパリわけがわからん結果となっていましたが、個人的にちょっと気になっていたベラパミルとの併用について調べた観察研究の論文を循環器科領…
まさかの連日のEPA/DHAネタ昨日のSTRENGTHはJAMAでしたが、今回取り上げるOMEMI trialはCirculationに載ったみたいです。さっそくビジアブを Effects of n-3 Fatty Acid Supplements in Elderly Patients after Myocardial Infarction: A Randomized Control…
近年、いろいろと報告があがっているω-3脂肪酸(オメガ3)なんですが、新しいのがJAMAに出ましたEpanova®(アストラゼネカ)というEPAとDHAのカルボン酸製剤(carboxylic acid formulation of EPA and DHA)とコーン油を比較した試験です。カルボン酸製剤は…
注(患者さん向け注意書き):血栓リスクの程度によっては、上記と異なる指示が出される可能性もあるため、個別の対応については主治医の指示に従ってください さあさあ、この臨床疑問、以前SNSで話題になったような記憶があります(うろ覚え)。 アスピリン…
NEJMに興味深い論文が発表されました。 COPD患者にβ遮断薬を投与したRCTです。 COPDとβ遮断薬については以前とりあげたことがあります ph-minimal.hatenablog.com4年の時を経て、再び同じテーマで第2弾を書くことになろうとは…。 β遮断薬による気管支平滑筋…
一包化混雑時にこれが連発すると、調剤業務がパンクすることで有名な一包化。 つくるのは大変ですが、患者さんにとっては飲みやすいのでしょうね。 朝は朝、夕は夕…とまとめてパックすることであら不思議、とても簡単に服用できるわけです(調剤は簡単ではあ…
Effects of Aspirin for Primary Prevention in Persons with Diabetes Mellitus. - PubMed - NCBI N Engl J Med. 2018 Aug 26.PMID:30146931 というわけで、ひとことで言うと、チャラになってしまうという結果。有効性も安全性も有意差あり。 有害事象の増…
ニコランジル、在庫してますよね?調剤しますよね? 分3でバンバン処方されますよね? 油断すると欠品しますよね? 一包化連発されると、爪がヤラれますよね? (小さい錠剤で、PTP包装のシートからプチッと取り出すのがちょっと困難で、大量にプチプチして…
Association Between Use of Non-Vitamin K Oral Anticoagulants With and Without Concurrent Medications and Risk of Major Bleeding in Nonvalvular Atri... - PubMed - NCBI JAMA. 2017 Oct 3;318(13):1250-1259.PMID:28973247目的:NVAFに対するNOAC…
Impact of Acute Energy Drink Consumption on Blood Pressure Parameters: A Meta-analysis. - PubMed - NCBI Ann Pharmacother. 2016 Oct;50(10):808-15. 目的:エナジードリンクの消費と、血圧・心拍数との関連を評価。 研究デザイン:Prospective clinic…
アメリカのデータを使用したコホート研究です。Real-world comparison of major bleeding risk among non-valvular atrial fibrillation patients initiated on apixaban, dabigatran, rivaroxaban, or war... - PubMed - NCBI Thromb Haemost. 2016 Aug 19;…
Mozart, but not the Beatles, reduces systolic blood pressure in patients with myocardial infarction. - PubMed - NCBI Acta Cardiol. 2015 Dec;70(6):703-6. 背景:音楽はさまざまな臨床的状況でSBP/DBP(収縮期/拡張期血圧)、HR(心拍数)を減少させ…
些細な心配事(気になる症状など)を薬剤師に相談なさる患者さんもいらっしゃいますよね。診断はできないですし、疾患の除外もできないのですが、危険な疾患じゃないかどうかはある程度は疑えるようになりたいですし、医師に報告する際にはポイントとなる病…
ベザフィブラートの20年フォローの観察研究が出たようです。Bezafibrate for the treatment of dyslipidemia in patients with coronary artery disease: 20-year mortality follow-up of the BIP randomized control t... - PubMed - NCBI Cardiovasc Diabe…
スタチンと糖尿病の関連は以前より指摘されていました。 (Increased risk of diabetes with statin treatment is associated with impaired insulin sensitivity and insulin secretion: a 6 year follow-up study of... - PubMed - NCBI Diabetologia. 201…
前回に引き続き、スタチンについてもう少し調べてみます。スタチンといえば横紋筋融解症rhabdomyolysisが有名ですね。重篤副作用マニュアル(重篤副作用疾患別対応マニュアル|医薬品医療機器情報提供ホームページ)によると、 骨格筋の細胞が融解、壊死するこ…
最近、スタチンがdeprescribingの対象として議論の的となっているようです。他にもdeprescribingの対象となる薬がたくさんありそうな気もしますが、鉄壁のエビデンスがある(と信じられてきた?)スタチンに焦点をあてるのは凄いなぁと思いました。 雑魚はい…
Prevalence and risk of gingival enlargement in patients treated with nifedipine. - PubMed - NCBI J Periodontol. 2001 May;72(5):605-11.背景:歯肉肥大(Gingival enlargement)はニフェジピンの既知の副作用である。この研究は有病率とリスクファクタ…
The Association between Sulfonylurea Use and All-Cause and Cardiovascular Mortality: A Meta-Analysis with Trial Sequential Analysis of Randomized C... - PubMed - NCBI PLoS Med. 2016 Apr 12;13(4):e1001992. 背景:SU剤はT2DMの安価かつ効果的な…