整形外科
高齢者のスタチン中止のRCTがでたときに、今後は薬を中止(プラセボに切り替える)するRCTが増えてくるだろうと勝手に思っていたのですが、痛み止め(NSAIDs)の中止っていうRCTがでました。 Nonsteroidal Anti-inflammatory Drugs vs Cognitive Behavioral …
(左のイラストが63歳には見えないというツッコミはナシでおねがいしますm(. .)m [1] NSAIDs経皮製剤(湿布)が原因と考えられた胃潰瘍の1例 日本プライマリ・ケア連合学会誌2019 年 42 巻 3 号 p. 158-161 なんと! まさかのNSAIDsの外用薬による胃潰瘍疑い…
以前から疑問に思っていたカフェインについて取り上げます。カフェインといえばコーヒー!って感じですが、カフェインは医薬品にも配合されています。パッと思いつくのはPL配合顆粒®などの総合感冒薬ですね。抗ヒスタミン薬による眠気を防いだり、血管収縮作…
素朴な疑問 NSAIDsと違ってアセトアミノフェンは抗炎症作用がほとんどないので~…という話。 抗炎症作用が弱いから、鎮痛効果も微妙なのでしょうか?日本でよく使われているNSAIDsといえばロキソプロフェンですが、いつのまにかアセトアミノフェンとロキソプ…
Comparative study of the efficacy of limaprost and pregabalin as single agents and in combination for the treatment of lumbar spinal stenosis: a pr... - PubMed - NCBI Spine J. 2016 Mar 29. pii: S1529-9430(16)00439-3 研究デザイン:prospecti…
2012年ということでちょっと古いレビューですが参考までに。Clinical review. Comparative effectiveness of drug treatments to prevent fragility fractures: a systematic review and network meta-analysis. - PubMed - NCBI J Clin Endocrinol Metab. 2…
骨粗しょう症の治療で用いられるラロキシフェンは選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM;Selective estrogen receptor modulators)で、乳房や子宮では抗エストロゲン作用を、骨に対してはエストロゲン様作用を発揮する[骨粗しょう症の予防と治療ガイ…
Evaluation of eperisone hydrochloride in the treatment of acute musculoskeletal spasm associated with low back pain: a randomized, double-blind, pl... - PubMed - NCBI J Postgrad Med. 2011 Oct-Dec;57(4):278-85背景:エペリゾンは中枢性筋弛緩…
Comparative efficacy and tolerability of duloxetine, pregabalin, and milnacipran for the treatment of fibromyalgia: a Bayesian network meta-analysi... - PubMed - NCBI Rheumatol Int. 2016 Mar 21 研究デザイン:RCTのネットワークメタアナリシス…
整形領域で用いられるNSAIDsというとなんとなくジクロフェナクが強いイメージがありますが、実際のところどうなんでしょうか よく用いられているセレコキシブとジクロフェナクを比較した文献を集めてみました。Analgesic effectiveness of celecoxib and dic…
眠剤の転倒/骨折リスクについて、入院患者のデータを解析した日本の研究です。Hypnotics and the Occurrence of Bone Fractures in Hospitalized Dementia Patients: A Matched Case-Control Study Using a National Inpatient Database. - PubMed - NCBI PL…
2011年にエルデカルシトールが発売され、よく処方されるようになりましたが、その実力は従来のVD製剤と比べてどれほど優れているのでしょうか? A new active vitamin D3 analog, eldecalcitol, prevents the risk of osteoporotic fractures--a randomized,…
加齢により体のいたるところが痛くなってきたりするものですが、痛みにはさまざまな原因があります。 姿勢や歩き方によって症状の度合いが変わることもあり、診察室に入ってくるときの患者さんの歩き方も診断に有用だったりします。腰部脊柱管狭窄症(LSS;lum…
Association of hip pain with radiographic evidence of hip osteoarthritis: diagnostic test study. - PubMed - NCBI BMJ. 2015 Dec 2;351:h5983. 股関節痛と、変形性股関節症のX線検査の関係性を検討したdiagnostic test study。以下の2つの研究が対象 F…
表題のとおり臨床疑問を頂きました。骨粗しょう症治療薬PTH(Parathyroid Hormone)製剤は骨形成促進作用があり、リモデリングを起こすことで骨密度を改善、骨折のリスクを軽減すると言われています(PTHは骨吸収を促進するが、間欠的投与により骨芽細胞を増や…
骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン2011年版によると、PTH製剤のテリパラチドは経口ビスホスホネートとの併用は推奨されていないようです。ガイドラインに書いてあるから、ではなく、なぜ推奨されていないかを確認したくてPubmedで文献検索したところメタ…
Effects of glucosamine, chondroitin, or placebo in patients with osteoarthritis of hip or knee: network meta-analysis. - PubMed - NCBI BMJ. 2010 Sep 16;341:c4675 変形性関節症(OA;osteoarthritis)におけるコンドロイチン、グルコサミン、プラセボ…
The Effect of Smoking on the Risk of Sciatica: A Meta-analysis. - PubMed - NCBI Am J Med. 2015 Sep 25. pii: S0002-9343(15)00905-5 目的:坐骨神経痛と喫煙の影響を検討 横断研究(cross-sectional study)7件 n=20,111 ケースコントロール8件 n=10,8…
怒涛の棚卸が終わり、月初の納品も終わり、自分も含めてみんな腰が痛いと呻いてました。もちろん腰が痛いからといって休養できるわけもなく、通常通り勤務することになるのですが、腰痛は休養により改善するのでしょうか。 ちょっと調べてみたいと思います。…
「ペットに咬まれて怪我をした!」と受診されるケースがあります。プライマリケアにおいて、皮膚の傷の感染予防として第3世代のセフェムが処方されるケースが多いような気がしますが、動物咬傷においても第3世代セフェムでよいのでしょうか? 予防的に投与す…
「この薬とこの薬、どっちのほうが強いの?」 よくある質問ですが、意外とはっきりしてないことが多いです。外用NSAIDsのコクランレビューがこちら。 Topical NSAIDs for acute musculoskeletal pain in adults. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev…
リセドロン酸の17.5mg製剤は骨粗しょう症に週1回投与で用いられますが、連日投与するケースがあります。 骨Paget病(ページェット/パジェット) アジアでの有病率は低く、国内に数100人程度の希少疾患。90%以上が中高年。 原因不明の骨代謝疾患で、骨代謝(…
喫煙はがんや心筋梗塞、COPDなどのリスクとなることは周知の事実かと思いますが、意外と知られていないリスクもあります。喫煙とあらゆる病気との関連について調べていきたいと思っています。今回は骨折についてです。喫煙は骨粗鬆症のリスクと言われていま…
痛風発作(痛風関節炎)時は、血清尿酸値を変動させると発作が悪化すると言われており、急性期には尿酸降下薬は投与せず、NSAIDsにて発作を寛解させます。 尿酸降下薬の開始時期は本邦ガイドラインでは寛解2週間後から開始、3~6ヶ月を目安に尿酸値6.0mg/dL…
痛風については、以前、偽痛風の鑑別で少し触れましたが、ガイドラインを読んでいたら、気になることが書いてあったので取り上げます。 偽痛風 (症例:高齢者の発熱) - pharmacist's record 痛風 尿酸ナトリウムによる結晶性関節炎で、突然の激しい痛みを…
ビスホスホネート製剤は骨粗しょう症の第一選択薬として知られています。薬理作用は、骨吸収の抑制で、骨を強くする働きがあります。血中濃度が低下しても、骨に沈着し有効性を発揮するため、週1回製剤や月1回製剤が開発され、臨床で用いられています。 いろ…