唯一無二の音楽は?と問われたら、パッと思い浮かぶのがオウテカです。
WARPを代表するアーティストのオウテカは一般的に紹介されるときは、テクノ、エレクトロニカ、IDM(Intelligent Dance Music)って言われたりします。
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2013,'Exai'より
これを聴けばわかるとおり、オリジナリティというのは本来はこういう人たちのためにある言葉です。
ポップスとは一番遠いところにある音楽かもしれません。一般の人が聴いたら「は?」と思うでしょう。
オウテカの音楽は踊れない、と言われたりしますが、オウテカに言わせれば「自分たちの音楽は脳を躍らせる音楽だ」って言ってた記憶があります。
そうかな?自分はオウテカのライブで脳も身体も踊るけどな…と思いましたが。
オウテカの表面だけみると、「人間味のない」「硬質な」「電子的な」音楽だと捉えられてしまいがちかもしれません。ピコピコやってるだけのエレクトロニックミュージックでしょ?みたいなね。
…が、個人的にはオウテカの本質はジャズだと思っています。
なんでそう思うのかまったくわからないですし、説明もできませんが、なぜかそう感じるんですよね。
それが確信に変わったのが、とあるジャズバンドがプレイしたオウテカの"Cichli"
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やばいよ、これ、ちょっと泣きそう。
この素晴らしい演奏をしたPink Freudはポーランドのジャズバンドだそうです(昔のプログレの方じゃないです)。
ジャズバンドがオウテカをプレイ!?と思うかもしれませんが、これを聴けば何の違和感もないはず。
まさかこんな形でオウテカが再現されるとは思っていなくてびっくりしました。
このライブのフルバージョンはBoiler Roomの公式にあがっているので、ぜひに!
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ジャズバンドがプレイするオウテカもいいですが、やっぱり本家をそろそろ味わいたいですね。
オウテカは何度聴いても新鮮、言い換えれば何度聴いても理解できない音楽とも言えます。
理解させてくれないっていうか…
ライブを味わうとわかるんですが、もう一寸先が闇っていうか、次の展開がまっったく読めない。5秒先にどんな音が鳴ってるのかすら読めない。そんな音楽はほとんどないので心躍りますね。
いつまでたっても理解させてもらえないオウテカは自分にとっては唯一無二の音楽なんです。