pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

開口訓練と嚥下機能

嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎の原因になるのでなんとか予防したいところ

嚥下機能とひとことで言っても、食べ物を認知して、咀嚼して、口から喉へ送り込み、ゴックンして、食道から胃へ…という一連の流れがあります。

この流れのなかでどこがおかしくなっても誤嚥はおこりうると思います。
(嚥下にかかわる筋肉に異常がなくても認知機能がしっかりしてなかったら誤嚥しますよね。たぶんですけど。)


今回とりあげるのは、簡単なトレーニングで嚥下障害を改善できるか、です。

Jaw-opening exercise for insufficient opening of upper esophageal sphincter. - PubMed - NCBI
Arch Phys Med Rehabil. 2012 Nov;93(11):1995-9.
前後比較研究
嚥下障害のある8名の患者に4週間、毎日、開口トレーニング実施
口を最大にあけて、そのまま10秒保持。これを5回×2セット

舌骨の隆起、上部食道括約筋の動きなどが有意に改善。
何人かは、咽頭残留物が減少したとのこと。

P値の記載しかなく、どの程度、臨床的意義のある改善だったのかアブストだけではわかりません。
また、前後比較研究なので、その介入によって良くなったとは断言できませんが、まあ簡単なトレーニングですし、やってみてもいいかも。

あるいは、「しゃべりまくる」っていうのも嚥下機能低下を防ぐのに良いのかもしれないなぁ、なんて思いました。
滑舌の良いマシンガントークのおじいちゃんおばあちゃんに嚥下障害があるってちょっと想像つかないですよね。

でも、ただふつうにしゃべるだけではトレーニングにはならないのかも。
この論文は口をめいっぱい開けるという介入ですからね。

発声練習とか、あるいは歌を歌うとかならアリですかねぇ。全力で熱唱するとかw

そういう介入試験あるのかなぁ。
要は筋肉を使えばいいんですよね。

なんかおもしろそうなテーマですね。Pubってみようかとも思いましたが、今日は休日なのでここまで!