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糖尿病薬と体重(Ann Intern Med 2011)

Effect of antihyperglycemic agents added to metformin and a sulfonylurea on glycemic control and weight gain in type 2 diabetes: a network meta-ana... - PubMed - NCBI
Ann Intern Med. 2011 May 17;154(10):672-9.

研究デザイン:ネットワークメタアナリシス
P:メトホルミンとSU剤でコントロール不良(HbA1c>7%)のT2DM
E:3剤目の抗糖尿病薬
C:プラセボ
O:HbA1c、体重変化、重症低血糖

<選定基準>
試験期間24週以上のRCT
18歳以上、HbA1c7%以上

<結果>
vsプラセボ(table2)

intervention(report,n) HbA1c 体重変化 重症低血糖(intervention vs プラセボ
Insulin(n=2) -0.71%(-0.95 to -0.47) 2.31kg(0.13 to 4.48) [2/335] vs [0/222]
Thiazolidinediones(n=3) -1.15%(-1.35 to -0.95) 2.40kg(-1.65 to 6.45) [0/278] vs [0/277]
Acarbose(n=1) -0.60%(-1.16 to -0.04) -0.96kg(-1.80 to -0.12) [1/41] vs [0/40]
GLP-1 agonists(n=2) -1.04%(-1.24 to -0.85) -1.40kg(-2.90 to 0.08) [5/466] vs [0/361]
DPP-4 inhibitors(n=1) -0.89%(-1.11 to -0.67) not available [0/113] vs [0/116]


limitation:ほとんどのトライアルが短期間の試験。試験の質もさまざま。間接比較に依存しており、調査結果や結論に不確実性あり。


<感想>
ここ最近ではSU剤は第一選択どころか第二選択からも外れつつある状況なので、SU剤・メトホルミンへの上乗せというのはちょっと現状とかけ離れてしまっていますが、体重変化については参考になるかなと思いました。関連記事の体重変化のデータとも大きな乖離はなさそうですね。


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