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pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

無症候性の徐脈の心血管疾患/死亡率との関連は?

Association of Asymptomatic Bradycardia With Incident Cardiovascular Disease and Mortality: The Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis (MESA). - PubMed - NCBI
JAMA Intern Med. 2016 Feb 1;176(2):219-27
背景:徐脈は心血管リスクが低い傾向にあるとされているが、心拍数50bpm未満の中高年の心血管疾患との関連についての情報が不足している。
研究デザイン:レトロスペクティブ研究

2000年~2002年に募集された心血管疾患のない45~82歳の男女(the Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis)6733名を分析

フォロー期間:10年
アウトカム:CVDイベント、全死亡

<結果>
6733名中、心拍数(HR;heart rate)を調整する薬を服用していない5831名の平均HRは63bpm
そのうち5.3%がHR50bpm未満

死亡リスク(mortality riskのhazard ratio)

HR調節薬服用なし(n=5831) HR調節薬服用あり(n=902)
HR50bpm未満 vs HR60-69bpm 0.71(95%CI 0.41-1.09) 2.42(95%CI 1.39-4.20)
HR80bpm以上 vs HR60-69bpm 1.49(95%CI 1.08-2.05) 3.55(95%CI 1.65-7.65)


<感想>
症状無し、服薬無しの徐脈の方はとくに心配することはなさそうだなという結果です。
アブストしか閲覧できず、交絡因子の調整など確認できませんが、まあ、参考までに。