pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。また、無断転載はご遠慮ください。

ねこでも読める医学論文 第4話「ビタミンCで風邪を予防できる?」 地域医療ジャーナル2018年12月号 vol.4

f:id:ph_minimal:20181209211022j:plain

突然ですが、ねこでも読める医学論文 第4話のご紹介です。
↓記事はこちらから!
cmj.publishers.fm


ねこでも読める医学論文、新章突入です!

今までは、アブストの図解を示し、”はかせ”が論文の解説をするというスタンスをとっていましたが、今回から、新人ねこ薬剤師の"みに丸"も一緒に論文の原著を読んで詳細を確認してもらうという展開になっています。

"何ページの何行目に○○について書いてあるよ、という感じで、話が進んでいくので、読者の方々も論文の中身を一緒に確認しながら読めるようになっています。論文のフルテキストのURLを開いて、論文と付け合わせながら読んで頂けると、より楽しめると思います。
スマホだとちょっと読みにくくなるかもしれませんので、可能ならPCで画面を二つ並べて読むことをオススメします。

論文を読んでみたいけど、難しい本を読むのはちょっとしんどいという方々にオススメです。すでに勉強なさっている猛者には物足りないかもしれませんが、そこはねこ薬剤師たちのやりとりを楽しんで頂ければと思います。

SGLT2阻害薬と1型糖尿病

SGLT阻害薬のイプラグリフロジン(スーグラ)が、2018年1月に1型糖尿病の効能追加の申請されていましたが、結局どうなったんでしょうね。
医療系のニュースサイトによると、薬食審・医薬品第一部会でこの件について12月に審議されるらしいです。

SGLT阻害薬は尿中に糖を排泄する薬で、インスリン分泌を促進する作用機序ではないので、1型にも有用ではないかということですね。

では、臨床試験の方はどうなっているのでしょうか。

A Study of ASP1941 in Combination With Insulin in Patients With Type 1 Diabetes Mellitus - Full Text View - ClinicalTrials.gov

こちらがその試験の事前登録情報だと思うのですが、試験結果の論文が見つからず…。

一方、日本では発売されていない薬ですが、SGLT阻害薬のソタグリフロジンの1型糖尿病を対象に実施した試験がありました。

Effects of Sotagliflozin Added to Insulin in Patients with Type 1 Diabetes. - PubMed - NCBI
N Engl J Med. 2017 Dec 14;377(24):2337-2348. PMID:28899222

f:id:ph_minimal:20181122190740j:plain

DKA:糖尿病性ケトアシドーシス

重症低血糖DKAを起こさずにHbA1c7%を達成した割合は高かったという結果ですが、内訳が知りたいところですね。

下記にまとめました

f:id:ph_minimal:20181122190812j:plain

インスリン使用量は減り、体重が減っています。
低血糖エピソードが少ないのは、インスリン単位が減少したためでしょうか。
性器感染症が増えているのは、これまでの2型糖尿病を対象とした大規模試験と同様で、予想通りの結果

そして、DKAが増加。

これが問題となりそうですね。

イプラグリフロジンの試験結果は確認できていませんが、DKAリスクはどうでしょうね。作用機序からして、同様のリスクが懸念されるところですが、もし効能追加で1型糖尿病に使えるようになったら、インスリンの用量はどうするんでしょうね。同量継続でいくのか、単位を減らすのか…。

解禁になったら、この辺りをきちんと勉強しておきたいところです。

音楽の話をしよう AOKI Takamasa × Boiler Room

いやー、わたくし、ピアノ的ななにかを買いました。
キーボードっていうんでしょうか。やっすいやつです。でも、音の強弱はつけられます。

なぜ急に!?って話なんですが、理由はこれですね
音楽の話をしよう Aphex Twin - Avril 14th - pharmacist's record

Aphex TwinのAvril 14thをどうしても弾きたかった。
それだけ。

ピアノなんて習ったことないので、無理な気もしますが、子供のころ実家にあったピアノをジャジャーン、ジャジャーン!と殴り弾いていたので、鍵盤には触れたことがあります!

まだ練習中なので、そのうち弾けるようになったらツイキャスあたりで独演会でもしようかな。

それはそうと、
職場で「ピアノを買った」と告げると、爆笑されるのはなぜですか?
そのことを告げてから、ずっとニヤニヤされるんですけど。

タラランタラランと弾けるようになったら、だれも笑わなくなるはずだ!


さて、そんなわけでピアノ練習中なわけですが、ひさびさにDJ mixを聴いてたら、度肝を抜かれました。
そうそう抜かれないですよ、度肝は。

ピアノ曲も素敵ですが、やっぱり自分の根っこはDJなんだなと思いました。
やはり自分が好きなのはディープでミニマルなハウスなんだなと。
そう思わされた最高のMixがこちら。

youtu.be

なんと、いつのまにかAOKI TakamasaさんがBoiler Roomに登場してました。

やっぱ好きすぎる!
超超かっこいい!
海外のDJよりかっこよくないですか?

もうほんとびっくりしました。
まさに自分が思い描く理想形って感じです。

ネットで聴けるDJ Mixとしては、ここ数年でこれがベストじゃないかって気がします。
こんなすごいものが再生回数たった1万とかありえない!
再生回数もっともっと増えて欲しい!!!

てことでご紹介させていただきました。

語彙力がなさすぎていかにかっこいいか伝え切れていない気がしますが、ぜひヘッドホンで聴いてみてください。最高です。

東京のクラブで回すことがあったらぜったい行きたいなぁ!