pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。また、無断転載はご遠慮ください。

人生の勝ち負けは、勝率よりも勝ち数??

正月休みです。

勉強しろって話なのですが、やる気がないので、ちょこっとだけ文庫本を読みました。

最近、なぜか活字を読むのがちょっとしんどくなっているんですが、好きな作家の本なら読めますね。

では、ちょっと引用
“人生の勝ち負けは、勝率ではなく、勝ち数で決まる。いくら負けても良い。”/つぶやきのクリーム 森博嗣

なるほどなぁ。
これは同調する方が多いかもしれませんね。
「失敗を恐れずにチャレンジするんだぁ!!」みたいな。

なんて、思ってると、それを予測していたかのように、次のページのタイトルが、
“失敗を恐れなくては、成功は望めない”/つぶやきのクリーム 森博嗣

読者の思考を予測して、翻弄する感じがいいですね。

まあ、なにごとも100%の成功はありえなくて、失敗の可能性を0にはできない。だからといってその失敗を恐れていては成功も望めないということなんだけど、失敗を恐れて(予測して)その可能性を除去するための対策は必要だということでしょうか。


まあそれはそれとして、勝率と勝ち数、どちらが大事なんでしょうね~。

個人的には勝率なんですよね。勝利はいらんから失敗は嫌だというチキン野郎です、ハイ。
大成功したいなら、勝ち数を意識したほうがいいのかもしれませんけどね。

成功する人は同じくらい失敗もしているって言いますけど、そもそも自分は失敗したくないんですよね。
これって自己防衛ですね。
自分はHPが低いんだと思います(突然のドラクエ

*HP;ヒットポイント(体力)

失敗してもいいっていうけど、失敗するときって大なり小なりダメージを食らうじゃないですか。
このダメージに耐えうる精神力を持っているかどうかの違いだと思うんですよね。

自分はドラクエ2でいえば、すぐに即死するサマルトリアの王子のようなものです。
ちょっとしたダメージであっという間にHPが半減し、瀕死の状態になります。痛恨の一撃で即死です。
それがわかっているから、勝ち数を増やすことより、失敗を減らすことを第一に考えてしまいます。

どんどんチャレンジしていこうぜ!ていう人は、HPが多いんでしょうね。
ドラクエ4のライアンでしょうか。それともトルネコでしょうか。
大ダメージ食らっても、ピンピンしてるんですよね。次のターンでベホマすれば余裕やなって。

そういう人は勝ち数を増やしていけばいいんでしょうね。
たくさんチャレンジして、でっかい成功につなげていけばよいかと。
このあたりは人それぞれでしょう。


「いやいや、オレたち成功しているやつぁ、みんな失敗するたびに辛い思いをしてんだけど、それを乗り越えてきてるんやぁ!(ドヤァ)」
てなことになるかもしれませんが、これって生存者バイアスですよね。
でかい失敗で脱落していった人たちはあなたの周りにはいないでしょっていう…。


あっ、ちなみに、森博嗣氏はヘンに押し付けるような書き方はしてませんよ!(念のため)
切れ味抜群のエッセイをたくさん執筆してますが、基本的なスタンスとしては、「こんな考え方もあるよ」っていう感じですので。
ちなみに、勝ち数についてのページの最後には“貴方には貴方の成功のし方がある”で締めくくってます(カッコイイ!)

もしかしたら、サマルトリアの王子だと思ってたら、痛恨の一撃を食らいまくってるうちにタフになっていくっていうケースもあるかもしれませんので一概には言えませんよねぇ~。
まあ、要は好きにすりゃいいって話なんですけどね。


さて、ここで矛盾が。
今、ありとあらゆる失敗を恐れながら這いつくばって前進しています。
2019年はちっぽけな自分にとっては勝負の年になるかもですねぇ。
痛恨の一撃を食らって瀕死になる未来が見えます。
回復呪文をかけてくれる僧侶を募集したいです。

ねこでも読める医学論文 第5話「お正月にアイスクリームを食べる」 地域医療ジャーナル2019年1月号 vol.5

cmj.publishers.fm

地域医療ジャーナル、ねこでも読める医学論文第5話です。
年末年始休みってことで、私はゆる~いテーマにしました。

ねこ薬局の薬剤師たちも正月休みのようで、忘年会の真っ只中。
雑談がてらアイスクリームの論文の話になり、読んでみようということになった模様。

読者さまも論文片手に楽しんでいただきたいところです。


さて2018年もいろいろありましたねぇ。
嫌なことばっかりだったような気がしますが、声を大にしてご報告したいのは、
ダイエットに成功したことでしょうね。
ダイエット前はおなかがぽっこり出ていたのに、先日、事務さんからおなかがうすっぺらくなったと言われました。

もう減量はやめて、食生活は元に戻して、お菓子とか食べまくってるんですが(たったいま、○ザックの磯塩味を食べながら書いてる)、意外とリバウンドしないですね。なんでだろう。腹筋もやめたので、若干ぽにょってきてますが…。


まあ、なにはともあれ、来年もよろしくお願いいたします。
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難聴と認知症の関連

へぇ~、と思った観察研究

Hearing loss and incident dementia. - PubMed - NCBI
Arch Neurol. 2011 Feb;68(2):214-20.PMID:21320988

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ビジアブ(ビジュアルアブストラクト)です。
ざっくりまとめました。

認知症発生人数は参考程度におねがいします。
観察研究なので、4群のベースラインの背景がまちまちです。
たとえば、年齢があきらかにズレてる。正常の人たちは平均年齢が10歳以上若いです。そりゃ、認知症の発生は少ないに決まってます。

ただ、なんだかんだで聴力低下と認知症発生に相関がみられたとのこと。
年齢を含めていろいろ調整して見積もった結果、聴覚閾値10dB悪化ごとのリスクが1.3倍くらい。

10dBってのがどれくらいなのか…
たしか、ソニックマニア2018年のマイブラッディバレンタインの爆音が120dBくらいだったとか(根拠知らず。うわさです)。おいおい、例えがライブかよって話ですね。

東京都環境局 
生活騒音|東京都環境局
参考までに

さて、年末ですね。
もうね、疲れてるのでこれで終わりますよ。
この論文の深読みは、各自お願いしますm(_)m。


ちなみに、↓このLancetのレビューにもhearing lossについて書いてありますね。
Dementia prevention, intervention, and care. - PubMed - NCBI
Lancet. 2017 Dec 16;390(10113):2673-2734. PMID:28735855
うーむ、これは聴覚のマネジメントもかなり大事なんだろうか…。

まあ、自分はいろんな意味で聴力は大事にしていきたいですけどね。
定年退職したら、DJに専念したいですから!それだけが老後の楽しみなんだ!


ところで
携帯、機種変更したんですが、やり方がわからなくて困ってます。ラインが使えなくなってる!!?
スマホ専門薬剤師の方、助けてくださ~い~。誰か~~~。