pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。また、無断転載はご遠慮ください。

【告知】書籍「薬剤師のための医薬品情報のトリセツ」リリース決定

新作リリース決定!

www.kinpodo-pub.co.jp

2021~2022年の2年間の月日を費やして、血反吐を吐きながら執筆した書籍が2023年3月に発売される予定です。
ビジアブ本(祝!"ビジアブ"電子書籍化 - pharmacist's record)に続いて、単著は2冊目となります。

お話をいただいたときは、「やったるぞー!」とテンション爆アゲだったのですが、さまざまな医薬品情報についてまとめるのが大変で、我が脳内がパンクして大噴火。
「あれも書かなきゃ、これも書かなきゃ」と大パニック。

1作目のビジアブ本のときは企画時から構成がカッチリ出来上がっていたので、ひたすら書くだけだったのですが、今回は構成力が求められる作業となりました。
枠組みをきっちり決めずに「とにかく書きたいことを書く」というノリでひたすら書きまくった挙句、このままでは500ページを超える大作になってしまい、ページ数を抑えるために”文章のダイエット”に励むこと数ヶ月。
体を大きくしてから脂肪を落としてバキバキの体を作り上げるボディビルダーのごとく、内容を絞り、肉体改造ならず文章改造を行った結果、なんとか300ページちょいに収まりました。


保険薬局はある意味で小さな世界と言えます。
大きな病院のように、「上を見上げればすごい先生がゴロゴロいる」という環境であれば、わからないことがあればなんでも教えてもらえる…ということもあるのかもしれませんが、薬局では若くして薬局長になることも多いと思いますので、ほんの数年で先輩や上司が身近な現場からいなくなることもあるでしょう。わからないことがあれば先輩や上司に聞けばOKとは一概に言えず、自分で調べなきゃいけなくなります。
この「自分で調べる」というのが難題です。大学でいろんなことを教わってきたかと思いますが、「無」の状態から「自分で調べて吟味する」というトレーニングを十分に受けてきたかというと悩ましいところ。
そんなこんなで、自分で調べるにはどうしたらよいか、という視点で執筆しました。医薬品情報というと、教科書的な難しい内容になりがちかと思いますが、なるべく現場目線で書いています。
薬剤師界のおふざけ担当の私が書いた本なので、ゆる~いエッセイみたいな感覚でお読みいただければと思います。

また、1作目のビジアブ本では50本の論文をビジアブで解説するという内容の書籍でしたが、今作では実際の論文を読んでビジアブを作成する過程を解説しています。おまけコンテンツとして、上記の金芳堂さんのホームページより、ビジアブのひな形を公開しています。勉強用としてご活用いただけますので、各自ダウンロードしてご利用ください。