pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。また、無断転載はご遠慮ください。

オススメ書籍「OTC医薬品の比較と使い分け」

ついに出ました!児島悠史先生の第二段!
テーマはOTCです。


OTCの使い分けだけでなく、病院受診のトリアージについても踏み込んだOTC本の決定版という感じです。
ドラッグストアで重宝される一冊となること間違いなし。OTCを勉強したい登録販売者さんにもオススメです。

個人的には「使い分けのフローチャートが好きですね。やっぱりフローチャートは見やすい!
私がブログで公開しているビジアブ(ビジュアルアブストラクト)も実はフローチャート式に研究の流れをまとめているんですよね。

(↑本ブログの書籍版をこっそり宣伝)


そして、「現場で役立つQ&A」も気になるテーマばかり。誰もが「これってどうなんだろう?」って気になることばかりピックアップされていて、現場で働いている薬剤師の視点を生かした内容となっています。目次を見ただけで、普段、現場で働いている薬剤師が執筆した本だということがわかりますね。

個人的に「これは助かる!」と思ったのが、主要商品の比較です。
ぶっちゃけOTCってあんま知らないんですよね。たとえばバファリンシリーズ®…。ルナとかライトとかお仲間が多すぎて、わけわかんない!!セデスシリーズ®はピリン系が含まれているものと含まれていないものがあるわけです。とても覚えきれない!

たとえば、

P27解熱鎮痛薬、P193便秘薬、P251鎮痛消炎薬、P376乗り物酔いの薬など→年齢制限の違いもまとめられているッ
P59鼻炎の薬、P95鎮咳去痰薬など→オーストラリア基準(妊娠)、MMM(授乳)も載っているッ
P227水虫外用薬、P376乗り物酔いの薬など→1日使用回数の違いがわかるッ
P273かゆみ止めステロイド外用薬→抗ヒスタミン薬、清涼剤の配合の有無などがわかるッ

などなど、テーマごとに配合成分の比較表があるので、これだけでもヨダレが出ます。なんて便利なんだッ!

まだ全部読み終わっていないのですが、ところどころ切り取って読んでもすんなり頭に入ってくる構成なので、ちょっとした空き時間に読み進めることもできるかと思います。
また、いざというときの辞書がわりに使えそうだなという印象です。商品名の索引もあるので、まさに現場で役立つって感じですね。


献本いただきました!(絵のサイン付)
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なんと、児島先生(Fizz-DI)のおまんじゅうキャラと、私のねこ薬剤師「みに丸」のコラボ!

私の著書ビジアブ50を児島先生にお送りしたときに、みに丸の絵を描いたのですが、まさかコラボが実現するとは…(この私の落書きを真っ先に褒めてくださったのが児島先生だという経緯あり)
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