地域医療ジャーナルで連載している「ねこでも読める医学論文(ねこ読め)」のスピンオフ企画として始動したねこ読めエピソードゼロですが、2話分を公開したまま約1年が過ぎました。
オリジナルのねこ読めはこちらで連載中
(ねこ薬局を舞台に薬局長のはかせ(通称:ボス)と、新人薬剤師のみに丸の会話劇)
cmj.publishers.fm
いろいろと忙しくて放置してましたが、どうもこのねこキャラクターが身近で人気のようですので、満を持しての再登場です。
このエピソードゼロは非医療従事者向けということで、一般の人に知ってほしいことを描いています。なのであまり専門的なことを書くつもりはないですし、ゆったりと気楽に楽しんでもらえればと思います。
という電話がねこ薬局へ。
電話を受けた事務員さんが薬局長のはかせに伝えると、対応は新人ねこ薬剤師のみに丸に任せるということに。
※そんな薬はない。もし実在する薬だとしたらネーミングセンスが問われるところである。
(一般の読者の誤解を招かないように架空の薬をテーマとしました。)
添付文書:医薬品の取り扱い説明書のようなもの。医療従事者向けだが、添付文書に由来する情報がネットで簡単に調べることができるという現状にある。
↓その論文はこちら
Epidemiological and clinical features of norovirus gastroenteritis in outbreaks: a population-based study. - PubMed - NCBI
Clin Microbiol Infect. 2010 Jan;16(1):39-44. PMID:19548928
全文フリー
前述の論文のTable2を基に作成
※添付文書に載っている副作用の頻度は本当に副作用としての頻度なのかを考える必要がある(日病薬誌 第50巻9号 P1114‒1116 2014年)
インターネットでいろんなことを調べることができるようになった一方で、解釈に専門的知識を要する情報もネットで見られる時代です。
こういう相談事例も多いのではないでしょうか。
副作用評価ってほんとに難しいですよね。
今回は一般向けということでざっくりした内容となっていますが(例えもかなり極端だったかも…)、副作用の評価についての書籍も多いです(専門家向けの医学書ですが)。
たとえばこちら
ph-minimal.hatenablog.com
薬のことだけ知っていても副作用は評価できないってことですよね。
病気のことも知り尽くしていないといけない…。
しかし、コモンな副作用疑いの症状については薬局に相談がくることも多いので、頭を抱える事例が多いのではないでしょうか。疾患についてもきちんと勉強しなくてはいけないということですね…。幅広い知識が必要とされるということです(残念ながら、私の記憶容量は幅広くない)。
さて、まじめな話はここまでにして、今回新しいイラストを追加しました。
みに丸の泣き顔、本邦初披露です!
こんなラフなイラストでもかなり時間がかかった…。
ラインスタンプをつくってくれ!という要望も多いのですが、なんかいろいろ難しいんだよなぁ~…