作家のさくらももこさんが亡くなりました。
乳がんだったそうです。
まだお若いのに…。
自分がこどものころ、ちびまるこちゃんのアニメで転げまわって笑っていたのを思い出します。
いやぁ、おもしろかったですよね。とくに初期のころのアニメは壮絶におもしろかった。
おばけやしきの回とかもうね。笑うでしょ。ぜったい。
忘れっぽくてなにもかも忘れていく自分ですが、あの回で笑い転げたのははっきりと覚えています。
個人的には、そのあとに描かれたマッドファンタジー「COJI-COJI」が好きです。
ちびまるこちゃんが圧倒的に有名ですが、コジコジも激押しのマンガなのでぜひ一度は手にとって読んでみていただきたいですね。
マンガはいまだに手放さずに持ってますし、アニメも好きでした。たしかはじめのうちは、さくらももこさん自身が脚本を担当してるんですよね。おもしろいはずです。
メルヘンの国が舞台ということで、キャラクターはバリエーション豊かで、かなりブラックな要素も入っていてやりたい放題って感じで大好きです。
今でいうところのゆるキャラまっしぐらな主人公のコジコジですが、憎たらしいほどトボけているのに、要所要所で独自の哲学がはいってきたりしてなかなか唸ってしまう部分も。
天然っていうかアホがゆえの毒舌だったりするところも好き。コジコジはほんと最強だと思います。
おとなの世界に疲れてやつれてしまったときにコジコジを読めば、我にかえることができるかもしれませんよ。
もうさくらももこさんの新作が読めないのはさびしい限りですが、このあたたかい笑いの取り方はほんと憧れます。
人を傷つけずに笑わせるとなると、どうも薄味というかヘンな意味で優等生っぽい感じになりがちですが、さくらももこさんはブッとんでるのに、その笑いの質はあたたかい。
まさに天才ですね。
若くして旅立ってしまいましたが、メルヘンの世界でやりたい放題、遊んでいてくれたらなぁと思う今日この頃です。