Impact of Brand or Generic Labeling on Medication Effectiveness and Side Effects. - PubMed - NCBI
Health Psychol. 2015 Oct 12.
知られている製薬会社や製品名の薬は、ジェネリックと比べて、信頼性・有効性の追加保障を付与するとされている。
薬の効果や副作用のブランド名とジェネリックの表記の影響を調査
対象:頻繁に頭痛発作を起こしている87名の学生
4グループに分類
①ブランド名の"Nurofen"と記載されたactive ibuprofen400mg錠
②ブランド名の"Nurofen"と記載されたプラセボ
③"Generic Ibuprofen"と記載されたactive ibuprofen400mg錠
④"Generic Ibuprofen"と記載されたプラセボ
頭痛の評価:口頭記述と視覚アナログスケールにて頭痛の強度を、服用前/服用1時間後に記録
<結果>
痛みの減少
①と②の比較で、同様。
③と④の比較で、③のほうが有効
副作用
②と④の比較では②のほうが少ない
<結論>
有効成分が含まれていない場合、ジェネリックと表記された錠剤は有効性が低く、錠剤のブランド化が治療上有益であるように見える。
ブランド化はプラセボの副作用軽減に関与している。
アブストラクトのみで詳細な内容が不明ですが、ブランド名表記ではプラセボ効果が高くなったり、中味はプラセボなのにジェネリック表記のほうが副作用が多いのはやはり心理的な影響があるように思います。
先発vsジェネリックについてはさまざまな議論がありますが、少なからず心理的な影響も考慮する必要があるようです。