pharmacist's record

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音楽の話 The Velvet Underground - Candy Says

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これを見たことがない人はいないんじゃないかってくらい有名なアンディ・ウォーホルAndy Warhol)のバナナ!
このヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1stは当時はぜんぜん売れなかったらしい汗
今となっては圧倒的な名盤として語り継がれてるので、”時代を先取りしすぎてて評価されなかったバンド”ナンバーワンの称号はヴェルヴェット・アンダーグラウンドのもの!
(自分が生まれてないころの話なのでよく知りませんが…。)

なにはともあれ、王道から少し距離を置いた路線のバンドの元を辿っていくと、たいていヴェルヴェット・アンダーグラウンドに辿りつくっていう印象があります。レフトフィールド(※)の原点って感じ。音楽フェス「オール・トゥモローズ・パーティーズ」はヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲名を引用したもので、いかにリスペクトされてるかがわかります。

※「主流から離れた」みたいな意味で音楽界隈でちらほら使われる言い回し。ダンスミュージックでよく使われるワードかも

さて、そんなヴェルヴェット・アンダーグラウンドですが、個人的には3rdが好きです。
暴力的なギターノイズ推しの曲だけではなく、とてつもなく美しい曲をたくさんつくってます。

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名曲「Pale Blue Eyes」
すばらしい涙

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「Candy Says」
ボロ泣き案件

いつか再結成してもらってリアルタイムで味わいたかったのですが、Voのルー・リードLou Reed)は2013年に亡くなってしまいました。
フジロックとかに出てくれたら最高だったのになぁ~…

なんか、しんみりしちゃいましたので、これで締めましょう!
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「静」→「動」のダイナミズムがすごすぎる!
50年以上前の音とは思えない!
のちにモグワイとかが体現した静と動の対比で生み出す世界観をこんな昔につくりあげていたとは!
こんな凶暴な曲を生み出しつつ、美しい曲もつくるところがルー・リードのすごいところですね

音楽の話をしよう Belle and Sebastian - "A Bit of Previous"

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はい、きました
2022年、Belle and Sebastian(ベルアンドセバスチャンa.k.a.ベルセバ)の新作が素晴らしい!
これ、聴いてよ。このギターワーク。

そう!スミス(the Smiths)時代のジョニー・マーみたいでしょ。

音楽の話をしよう The Smiths - Some Girls Are Bigger Than Others - pharmacist's record
↑スミスについてはこちら

これ、海外のみんなも同感だったみたいで、YouTubeのコメント欄で「ジョニー・マーみたい!」ってにぎわってて…
みんなジョニー・マーを求めているんですね。
世界中の”マー難民”が美しいギターワークを求めているんや!

ベルセバのこの新作は”マー難民”の心を射止める良作だなと思います。
テクノ・ハウスへ傾倒した自分には最近のベルセバはあまり刺さらなかったんですが、これはグサッときました。射抜かれましたわ

コロナウイルスとかいうク○野郎(自主規制)のせいで、閉塞感と絶望感しかない生活に溺れてる人はたくさんいると思いますが、こういう本当に美しい音楽を聴いて少しでも癒されてほしいですね。

最後にいくつかベルセバの初期の名作を貼っておきます!
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初期のベルセバはジャケットがいい!
この双子の正体はあのMumのメンバーなんですよね~

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Múm - Green Grass Of Tunnel
これも最高の名曲!

音楽の話をしよう オウテカ 「Pink Freud plays Autechre - Cichli」 

唯一無二の音楽は?と問われたら、パッと思い浮かぶのがオウテカです。

WARPを代表するアーティストのオウテカは一般的に紹介されるときは、テクノ、エレクトロニカIDM(Intelligent Dance Music)って言われたりします。

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2013,'Exai'より

これを聴けばわかるとおり、オリジナリティというのは本来はこういう人たちのためにある言葉です。
ポップスとは一番遠いところにある音楽かもしれません。一般の人が聴いたら「は?」と思うでしょう。
オウテカの音楽は踊れない、と言われたりしますが、オウテカに言わせれば「自分たちの音楽は脳を躍らせる音楽だ」って言ってた記憶があります。
そうかな?自分はオウテカのライブで脳も身体も踊るけどな…と思いましたが。

オウテカの表面だけみると、「人間味のない」「硬質な」「電子的な」音楽だと捉えられてしまいがちかもしれません。ピコピコやってるだけのエレクトロニックミュージックでしょ?みたいなね。

…が、個人的にはオウテカの本質はジャズだと思っています。
なんでそう思うのかまったくわからないですし、説明もできませんが、なぜかそう感じるんですよね。
それが確信に変わったのが、とあるジャズバンドがプレイしたオウテカの"Cichli"
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やばいよ、これ、ちょっと泣きそう。
この素晴らしい演奏をしたPink Freudポーランドのジャズバンドだそうです(昔のプログレの方じゃないです)。
ジャズバンドがオウテカをプレイ!?と思うかもしれませんが、これを聴けば何の違和感もないはず。
まさかこんな形でオウテカが再現されるとは思っていなくてびっくりしました。

このライブのフルバージョンはBoiler Roomの公式にあがっているので、ぜひに!
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ジャズバンドがプレイするオウテカもいいですが、やっぱり本家をそろそろ味わいたいですね。
オウテカは何度聴いても新鮮、言い換えれば何度聴いても理解できない音楽とも言えます。
理解させてくれないっていうか…
ライブを味わうとわかるんですが、もう一寸先が闇っていうか、次の展開がまっったく読めない。5秒先にどんな音が鳴ってるのかすら読めない。そんな音楽はほとんどないので心躍りますね。

いつまでたっても理解させてもらえないオウテカは自分にとっては唯一無二の音楽なんです。