(左のイラストが63歳には見えないというツッコミはナシでおねがいしますm(. .)m
[1]
NSAIDs経皮製剤(湿布)が原因と考えられた胃潰瘍の1例
日本プライマリ・ケア連合学会誌2019 年 42 巻 3 号 p. 158-161
なんと!
まさかのNSAIDsの外用薬による胃潰瘍疑いの症例です。
たしかにシップといえども使いすぎると血中濃度が上昇するので要注意ですね。
ケトプロフェンテープのインタビューフォームをみてみると、むやみやたらとたくさん貼ってしまうと、内服薬に匹敵する血中濃度になってしまうようです!
シップだから大丈夫と安易に決め付けないようにしなくては…!!
ちなみに、他のシップ薬についても文献[1]で言及されてます。
「ロキソプロフェンテープ100mgを1日2枚5日間貼布すると、5日目のトランス体のAUCは470 ng・hr/mL。60mg経口製剤では2020±50 ng・hr/mL。
ジクロフェナクテープ30mg製剤4枚貼布のAUC1419±512 ng・hr/mL に対して,ジクロフェナク25mg錠のAUCは998±84 ng・hr/mL。」
だそうです。
ロキソプロエフェンテープはたくさん使ったときのデータがないようですね。1日4~5枚貼ったらどうなるんだろう…。
Take home messageは…、
・ケトプロフェンテープを大量に使用したら、内服薬に匹敵する血中濃度となり、胃腸障害のリスクとなる可能性あり
おまけ
となると、CKD患者がNSAIDsのシップを大量に使用すると腎臓に負担がかかるのでしょうか…。
これについてはまた別途調べてみようと思います。