みずぼうそう(水ぼうそう、水疱瘡、水痘)(←あとで検索で引っかかるように全パターン書いた)
2014年10月に水痘ワクチンが定期接種化され、昔ほど流行することはなくなってきましたが、ゼロってわけではないですよね。
たまにみずぼうそうの患者さんがいらっしゃいます。
ところで抗ウイルス薬って、"どの程度"効いてるのかな?ってことでUpToDate!
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サーッと見ていくと、NEJMにプラセボ対照のRCTが…
A controlled trial of acyclovir for chickenpox in normal children. - PubMed - NCBI
N Engl J Med. 1991 Nov 28;325(22):1539-44.PMID:1944438
てな感じです。
治療期間は5日間ですが、28日間フォローしてます。
ITTではなく、いろいろと解析から除外(PPですね)
試験中断とか、誤診とか、発疹でてから24時間以上経ってたとか、コンプライアンス守ってないとか。
で、結果ですが、この病変(lesions)の数って、もしや…
発疹の数をかぞえたんですかね…。500を上限にカウントしたそうです…。
おつかれさまです。
発疹は有意に改善していますが、もっと劇的に効くと思ってた~!て人もいるかもしれませんね。うーん、どうでしょうか。
個人的には1ヶ月たっても、発疹が残ってるっていうのはけっこう嫌ですけどね。
あと、発熱もやっぱり嫌です。ちょっと熱が出ただけで、「あー、もうおれは死ぬ」って毎回思いますからね。とはいえ、この研究は小児…。小児は熱があってもけっこう元気だったりして…。どっちかというとかゆみのほうが嫌なのかなぁ。
(原著には発熱やかゆみなどのデータもあるので、ぜひ原著をご覧ください。グラフで比較されており、アシクロビルとプラセボの差は明白です。劇的に改善とはいえないかもですが…汗)
有害事象は、
下痢が高頻度だったとのことですが、アシクロビル11名vsプラセボ8名。
合併症は全体で11名だけ。ってことで有意差なし。
発生が低頻度すぎて有意差はつかないという印象。単なる検出力不足かも。
ちなみにこの研究では24時間以内で開始となってます。
添付文書的には「本剤の投与は、発病初期に近いほど効果が期待できるので、早期に投与を開始することが望ましい。なお、原則として帯状疱疹の治療においては皮疹出現後5日以内に、また、水痘の治療においては皮疹出現後3日以内に投与を開始すること。」ということで3日以内となってます。
このNEJMの研究結果は24時間以内の投与開始のデータですので、これより遅れてしまうと、この結果よりも改善の度合いが落ちる可能性があるということも留意しておくべきかなと思いました。
さあ、眠くなってきました。
そのわりにはまだ日付がかわっていない…。
最近、どうも睡眠の質が落ちている気がする。眠りが浅いのかな?
ず~~っと寝ていたいんですけどね…。ず~~~っと。