pharmacist's record

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#ラストソング でつぶやいて ~音楽を必要としている人に音楽は届いているのか~

先日、SNSでおもしろい流れが。


#ラストソングとハッシュタグをつけて、ぞくぞくとみなさんのラストソングがツイートされました。
あー!その曲、自分も大好きー!ていうのもありましたね。

実は以前このブログに書いたことがありました
ph-minimal.hatenablog.com
なんと、マイナーなクラブシーンからこんな企画があったんですね。ラストソングをコンパイルしたCDがつくられていたなんて!
やはり考えることがエッジきいてますねぇ(←この表現自体が古臭い件。自分は最先端から程遠いニンゲンだということが判明)


さて、ここでSNSでやりとりしたことをメモ代わりに書いておきます。

自分の疑問というか質問

「高齢になると音楽を積極的に聴く人が少ない気がする」

これは親を見ていても思います。自分が子供のころは、好きな音楽を積極的に聴いていた気がする(車の中で、とか)。
最近は実家に帰ってもまったくそんなそぶりはないですね。
興味を失っていくのでしょうか。

そんななか、NMEからこんなものが…
"This is the age when you stop discovering new music"
www.nme.com

海外のストリーミイングサイト「Deezer」の調査です。
新しい音楽を積極的に求めなくなることを"musical paralysis"(音楽的麻痺)と称して、それが何歳くらいになったら発症(?)するかを調査しています。

"musical paralysis"という現象が起こりうるのは、30歳6ヶ月から。
理由はさまざまで「子供ができた」とか「新しく出てくる大量の音楽についていけない」などさまざま。

個人的には外部環境の変化という影響が大きいような気もしますが、どうなんでしょうね~。
結婚したらおこずかい制度により、音楽を購入するとか、ライブ行くとかありえないよ!とかいう話を聞いたことがあるとかないとか。

そして、この調査ではなんと60%の人たちが、すでに知っているアーティストの音楽しか聴かないと。
なるほど、これはちょっとわかる。すでに知っているアーティストが新しいのを出したら聴くという感じでしょうか。

自分が最後に聴いた、新しいアーティスト(かつ、大好きになったやつ)って誰だろう。
Young Fathersかな。
音楽の話をしよう Massive Attack × Young Fathers - pharmacist's record

四つ打ちは新しいものをどんどん好きになりますが、バンド系っていうと、既存のやつばかり聴いてるかも。
新しいバンドはまったく知らないけど、好きなのはギリ追えてるって感じ。

さて、このNMEの記事ですが、最後の締めくくりがイイですね。

「musical paralysisを防ぐため、NMEを読んで新しい音楽をチェックして!」

素敵なオチでした。



さて、話を戻しますが、自分の疑問「高齢になると音楽を積極的に聴く人が少ない気がする」について。

これにはいくつか反応を頂きました。
・積極的には聴こうとしないけど、いろいろ音楽を流すと懐かしいなぁなどと反応あり
・新しい曲でも音楽のリズムを楽しんでくれたりする
・ただ、機械の操作が面倒?
・音楽の媒体の変化についていけない?(昔はラジオ、レコード、テレビとか? 今は、ネットでのストリーミングなど)

技術的な問題で遠ざかっているだけで、いろいろ聴いてみたいという需要があるなら提供したいですよねぇ。

介護施設を訪問したりすると、「楽しみなことがなにもない」とかおっしゃる方もいらっしゃいます。
音楽を楽しめればいいんじゃないかなぁと思うのですが、これは人それぞれでしょうね。
先日、「音楽聴いたりしないんですか?」とたずねてみたら、興味なかったみたいで…。なにかリクエストの曲でもあれば、スマホでストリーミングとかね、一緒に1曲くらい聴いてから帰るってのもいいなと思ったんですが(そんな時間ないだろって話ですが、最近午後入りの日をつかって行くので自分の出発時間次第ですから余裕なのです)。

認知症の方に対する音楽療法も興味があります。
「音楽は忘れない」のでしょうか?
個人的には音楽療法士の佐藤由美子さんの動画(※)がけっこう衝撃的だったのですが。。。
音楽には反応を見せるっていうね。すごいな、と思いました。

その一方で、
(脳のしくみについてまったくの無知なので適当なことは言えないのですが)
GlobeのKeikoさんはSAH(くも膜下出血)の後遺症として高度脳機能障害で療養中ですが、小室さんが「音楽に対する興味は減っていった」とおっしゃっていましたよね。
このあたり本当に興味を失ってしまったのか、「ピッチャーが腕を故障したからもう野球はできない→興味はない」というように、昔のように歌えないから意識的に遠ざけてしまうのか(涙)。。。そのあたりはわかりませんが、脳の障害となると、「必ずしも音楽だけはずっと…」というわけにはいかないのかもしれないという気もしました。脳のどのあたりがやられるかによってかわってくるんでしょうね。

本当に興味がないのであれば無理に音楽を聴かせる必要はないでしょうけど、前述のとおり、興味は残ってるけど、入手方法や機械の操作が問題となって遠ざかっているだけなのであれば、まわりから提供するのはアリだなと思いました。


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