pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。また、無断転載はご遠慮ください。

当ブログの取扱説明書

いつか、書こうと思っていながら放置していた件なのですが、ちょっと書いておきます。

なぜ、ふと思い至ったかというと、、、

www.fizz-di.jp

書籍『薬の比較と使い分け100』の著者であるFIZZ先生のブログで、なんとこのブログを取り上げてくださっているではありませんか!
こそばゆいなと思いながらも、やりたい放題の当ブログはどんな感じに見えているのか参考にさせて頂きました。

そしてなんとこちらでも
keisyuke-blogyakkyoku.xyz

AHEADMAP広報のけいしゅけ先生のブログですね。

そこで、アッと思ったのですが、最近、音楽ネタばかりで、まったく論文抄読の記事を書いてないし、今後も書くつもりはない…じゃなくて、運営ポリシーとかきちんと書いていませんでしたね…。
ブログを開設したときに、注意書き的な感じで冒頭にちょろっと書いてあるのですが、とってつけたようなうすっぺらい中身のない注意書きでした。

では、運営ポリシーはというと…。


ハッ!


わからない…。

ちょっと挙げてみます

① 開設当初はポリシーがあったが、記憶を紛失した。
② ポリシーなんてものはない。フリースタイルこそモットーである。
③ このブログ記事を書きながら考え中である。
④ ①~③のすべて

④が濃厚ですが、そもそもポリシーってどういう意味だっけと調べてみると、ポリシーとは強い主義やこだわり、あるいは方針などを指すようです。

方針は…、そうですね。
医療に関して書くときは、出典を書いていると思います(ブログ開設初期は書いてないかも)。

ph-minimal.hatenablog.com

過去に記事にしたとおり、出典をあきらかにしていない医療情報は読まなくてもいいのでは?と書いてるくせに、自分が出典を書かないというのはめちゃくちゃですよね。
まあ、科学的根拠に基づかない臨床経験もとても勉強になりますけど、有効性や安全性を語るならやはり臨床試験などの一次情報を抜きにしては語れないでしょう。



あと、大事なことを今まで明確にしていませんでした。
このブログは誰を対象として、書かれているかという点です。

はっきり定めていたわけではないものの、
音楽に興味がある人を想定して書いていま…医療関係者を読者として想定して書いています。

ブログをはじめる前(EBMとか知らなかった頃)、わからないことがあれば、ひたすらググって調べていたのですが、医療関係者さんのブログがとても参考になりました。
疑問が解決したときには、両手をあわせて拝みながら「ああ、神様!」と感謝の気持ちを見ず知らずのブロガーさんに届けといわんばかりに叫んでいたものです。
そんなわけで、自分がブログで情報を発信するのであれば、見ず知らずの異国の地の医療関係者さんが当ブログを読んで、疑問が解決すればいいなぁと。
もちろん一般の方々が読んでも差し障りはないかと思いますが、一般の方々にもわかるような記載はしていません。

一般の方々に対して、専門家の観点から正しい知識を普及しよう!というのもアツい試みなので、そのような方針のブロガーさんにはぜひ正しい医療情報の発信を続けていただきたいものですが、自分はそちらはカバーしていません。
このあたりは賛否あるでしょうけど、こちら(「立てよ、薬剤師」→「「「「はい!」」」」 - pharmacist's record)に記載したとおり、このブログを含めてネットの情報は、"あなたのために書かれた情報ではない"ため、健康に関する疑問があれば、患者さん自身のかかりつけの医師・薬剤師を頼ってもらうのが良いと考えているからです。

まあ、そもそも、一般の方々にわかりやすく正しい知識を発信するのは超むずかしくて、自分には無理です。
わかりやすくするのが難しいというと誤解を招きそうですが、言い換えると、わかりやすく線引きするのが難しいです。
"わかりやすく"するには、曖昧な部分についても明確に線引きする必要があります(明確な線引きをしないと素人の方々の気を引くことはできない)。
医療情報はきわめて曖昧ですし、controversialです(←カッコつけて最近よく目にする英語をつかってみた。議論の余地があるとか意見が分かれているという意味です)。エビデンスといっても、白黒はっきりするわけではなく、"どのくらい曖昧なのか"がわかる程度のものですよね。曖昧さの程度がわかるというか…。

よって、同じエビデンスを基にしながらも、主張は異なったりというのも多々あります。
これについてもいろいろと思うところがあるのですが、このつづきは、「何を信じるか」というタイトルで近日中にアップすることとして、今回はこのへんで終了ということで。

あっ、取扱説明書になっていないし、ポリシーも書いてないですね
まとめますと、

このブログの対象:医療関係者
(一般の方々、とくに患者さんがお読みになる場合、このブログの内容はあくまで参考程度にとどめ、身近なプロに相談を

このブログの目的:医療関係者の方々の日々の業務の助けになること
(目的を達成できていないことは自明のことであるし、そもそも最近は趣味の話しか書いていない件について厳しいご指摘があることと思いますが、当初はこういう目的でやってました)