このブログをはじめたころからDJ機材にほとんど触らなくなり、埃をかぶってしまって物寂しい有様。
コンスタントにつくっていたMIXの作成もパタリとやめてしまい、曲を漁ってMIXをつくるかわりに、文献を漁って医療記事を書くというありえない方向転換を誰が予想したことでしょう。
つまらなすぎるので、久しぶりにMIX録ってるんですけど、選曲のセンスが崩壊しているのはブランクのせいでしょうか。DeepでキレイなMIXを録ろう!とつくりはじめたものの、まったく違う方向へ流れていって、後半にさしかかってAkufenの曲へ。
いつもこういう展開にしようとある程度決めているものの、どう転がっていくのかまったくわからないのがおもしろいところなんですが、Akufenの曲が凄すぎて、このあとどう展開していけばいいのかと…。
じっくりAkufenを聴いて、あらためて唯一無二の凄さだなと思い知らされて、このブログの読者さんは誰一人興味がないであろうAkufenについて語ろうと思います。
天才Akufenのサンクラのページはこちら!
Akufen | Free Listening on SoundCloud
Akufenといえばやはり「My Way」でしょう。2002年発表のこの作品は個人的には発明だと思っていて、こんなものは前例がなかったはず。
My Wayの中で一番有名なのは「Deck the house」かな?
Akufen - Deck The House | Releases | Discogs
↑試聴もできます
ほら!どうだ!このマイクロサンプリングと呼ばれるズタズタに切り刻まれた音を再構築してhouseに落とし込んでいくの超かっこいい!
こういうのをマイクロハウスとか呼ばれてたりしたみたいですが、ジャンル名なんてどうでもいいんです。AkufenはAkufenだから。
Fabricシリーズにも参加してMIXを出してますが(Fabricのも最高!)、Akufen名義のアルバムは「My Way」だけ。ときどき発表するEPがまた最高なので、ファンとしてはひたすら正座して待つのみ。
作品だけではなくLiveもかっこよくてめちゃくちゃ踊れます。
が…、好きなときに仕事を休める国に住んでいないため、最近はAkufenのLiveにはぜんぜん行けてないです。
今年、来日したんですけどね…。
昔、代官山のAirで演ったときに聴きましたが最高でした。
じわじわハメてくる感じで、最初は「あれ?」と拍子抜けしてたら、いつのまにかどっぷり漬かってて友達とヤバいヤバいと踊り狂いました。
小箱でAkufenを聴くという贅沢。またクラブで演って欲しいなぁ。
そして、もう一人、音楽を語る上で絶対外せないのがRicardo Vlillalobosでしょう。
この人は天才っていうか変態です。
いま、つくっているMIXでも彼の曲は使いましたが、やはり異彩を放ちますね。特別かわった音を出しているというわけではないのに、圧倒的な存在感がある。本当に凄いです。
彼の頭がぶっ飛んでるっていうのを世に知らしめたのがヴァイナルオンリーの「Enfants」かな?と思います。
Ricardo Villalobos - Enfants (2008, Vinyl) | Discogs
他にも怪作は山ほどあるのですが、「Enfants」はなんと児童合唱団のサンプリングとピアノのリフレインで構成されており、ミニマルな展開にあっとういう間に異世界にブッ飛びます。
Moritz Von Oswald TrioのMax Loderbauerとの共作もヤバいことになっています。
Ricardo Villalobos & Max Loderbauer Feat. Tea Time & Azeem - Turbo Sematic EP (2013, Vinyl) | Discogs
これめちゃくちゃヤバくないですか。理想の音です、これは。
クラブでこんなのが深い時間に落とされたら、フロアの空気が一変しますね。ヤバすぎる!
うーん。やっぱRicardo Villalobosが一番好きかも。最高すぎるので、Ricardoの曲オンリーでMix録ろうかなぁ。
そういえば最近、まったく来日してくれないんですが、来年のタイコに呼んでくれないですかねぇ。タイコのラストを飾るのにふさわしいDJだと思うんですけど…。
メタモもタイコもなくなってしまったらもうどうすればいいのか…という感じですが、おとなしく仕事してろってことなのでしょうか。
9月はちょっと楽しげなイベントがあるので絶対行きたいって思ってるんですけど、それが終わったら何を楽しみに過ごせばいいのか…。
いやもう仕事とかなにもかもぜんぶ放り投げて、曲を掘りまくってひたすらMIXして音楽の世界に没頭したいです。