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pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

タバコにより坐骨神経痛のリスクが増加?

The Effect of Smoking on the Risk of Sciatica: A Meta-analysis. - PubMed - NCBI
Am J Med. 2015 Sep 25. pii: S0002-9343(15)00905-5
目的:坐骨神経痛と喫煙の影響を検討
横断研究(cross-sectional study)7件 n=20,111
ケースコントロール8件 n=10,815
コホート13件 n=443,199
計28研究のメタ解析

<研究>
非喫煙者と比較したリスク

喫煙者 元喫煙者
腰椎神経根痛または臨床的な坐骨神経痛のリスク 調整OR1.46(95%CI 1.30-1.64 n=459,023) 調整OR1.15(95%CI 1.02-1.30 n=387,196)
腰椎神経根痛 調整OR1.64(95%CI 1.24-2.16 n=10,853) OR1.57(95%CI 0.98-2.52)(推定値)
臨床的な坐骨神経痛 調整OR1.35(95%CI 1.09-1.68 n=110,374) OR1.09(95%CI 1.00-1.19)(推定値)
腰椎椎間板ヘルニア坐骨神経痛に起因する手術または入院 調整OR1.45(95%CI 1.16-1.80 n=337,796) OR1.10(95%CI 0.96-1.26)(推定値)

男女間で差は無し

<結論>
喫煙は、腰椎神経根の痛み・坐骨神経痛のリスク因子。
禁煙でリスクは軽減するが、リスクの完全排除には至らない。


アブストラクトのみで、詳細なデータは確認できず。
リスクの度合いはあまり大きくないようですが、喫煙により有意なリスク増加がみられています。
禁煙することで坐骨神経痛が和らぐかというとちょっと微妙ですが、タバコを吸うことは坐骨神経痛のリスクにもなりうるということで、禁煙を促すための材料として使えそうな研究結果です。

ちなみに喫煙は骨粗しょう症のリスクでもあり、骨折の増加もみられることが示唆されています。
タバコにより骨折のリスクが増える? - pharmacist's record