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pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

急性腰痛は安静にするのが良い?

整形外科 医療統計

怒涛の棚卸が終わり、月初の納品も終わり、自分も含めてみんな腰が痛いと呻いてました。もちろん腰が痛いからといって休養できるわけもなく、通常通り勤務することになるのですが、腰痛は休養により改善するのでしょうか。
ちょっと調べてみたいと思います。

Advice to rest in bed versus advice to stay active for acute low-back pain and sciatica. - PubMed - NCBI
Cochrane Database Syst Rev. 2010 Jun 16;(6)
急性腰痛、坐骨神経痛に対するベッド上安静(bed in rest)vs活動性維持(stay active)
10RCTを解析
アウトカム:痛み・機能状態・回復・仕事への復帰

<結果>

活動性維持 vs ベッド上安静
急性腰痛
疼痛緩和 SMD0.22(95%CI: 0.02 to 0.41)
機能状態 SMD0.29(95%CI: 0.09 to 0.49)
坐骨神経痛
疼痛緩和 SMD-0.03(95%CI: -0.24 to 0.18)
機能状態 SMD0.19(95%CI: -0.02 to 0.41)

※SMD標準化平均差について
疼痛緩和などの数値化できない異なる尺度の各研究間の結果を統合するときに用いる指標
0.2:小さい効果
0.5:中等度の効果
0.8以上:大きい効果



わずかながら活動性を維持したほうが有効のようです。

腰を痛めたからといって必ずしも絶対安静にしなくてはいけないわけではなく、無理のない程度にいつもどおりに生活したほうが回復が早いかもしれないという、そこそこびっくりの結果でした。

さて、このようなエビデンスをもってして、「腰痛は安静にするより体を動かしたほうがいいってエビデンスが出てるんだからいつもどおり働け!」なんて言ったら間違いなく嫌われますのでご自愛ください(笑)