pharmacist's record

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リセドロン酸ナトリウム17.5mg(ベネット・アクトネル)を毎日服用?

リセドロン酸の17.5mg製剤は骨粗しょう症に週1回投与で用いられますが、連日投与するケースがあります。

 

骨Paget病(ページェット/パジェット)

アジアでの有病率は低く、国内に数100人程度の希少疾患。90%以上が中高年。

原因不明の骨代謝疾患で、骨代謝(骨吸収と骨形成)が著しく亢進し、骨変形や骨肥厚が起こる。局所的に起こり、頭蓋骨の肥大、大腿骨や骨盤の変形・肥大、脊椎の変形などが見られ、骨の痛みと骨折を伴う。

<治療> 

リセドロン酸(ベネット・ダイドロネル)、エチドロン酸(ダイドロネル)など

エチドロン酸とのRCTでリセドロン酸の有効性が高いことがわかり、2008年に国内でもリセドロン酸が適応追加。

<リセドロン酸>

用法:1日1回起床時17.5mg 8週間連日投与(服用時の注意事項は骨粗しょう症での使用と同じ)

副作用:主に消化器症状(添付文書の国内の副作用調査の全データが12例のみなので、顎骨壊死ONJなどの発症も考えられる)。国内の使用成績調査が2017年で終了予定。

骨ページェット病でのBP製剤の使用は投与量も多いことから、発症リスクが高まると予測される。オーストラリアのデータでは、BP製剤によるONJの疾患別の頻度は、骨粗しょう症0.01~0.04%、骨ページェット0.26~1.8%、悪性腫瘍0.88~1.2%。

↓ONJについては、

がんの骨転移について - pharmacist's record

 

 

 ベネット17.5mg、アクトネル17.5mgともに、主に骨粗しょう症に用いられるため、錠剤のパッケージに「週1回」と大きく記載され、ご高齢の方でも間違えないよう配慮されています。

 骨ページェット病用のPTP包装(7錠×8シート)も販売されており、使い分けることが可能となっています。

 希少疾患のため、連日投与の処方を見ることはまずないと思いますが、17.5mg製剤を連日投与する適応もあるということで、骨粗しょう症で使う場合には処方せん・調剤レセプトともに週1回という用法コメントを漏れのないよう入れておいたほうが良いと思います(医科レセの病名が骨粗しょう症で、用法に週1回の記載が漏れていると返戻される可能性もゼロではない?)。ただ、処方せんに週1回と記載してくれない病院もありますよね…。連日投与の適応もあるので、週1回の記載もお願いしますと伝えれば、処方せんに漏れなく記載してくれるようになるのではないでしょうか。