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pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

イソジンガーグルを誤飲したら?

中毒・過量投与・有害事象

ポビドンヨードを主成分とするうがい薬(イソジンガーグルなど)は広く使用されていますが、うっかり飲み込んでしまった場合、体に影響があるでしょうか。

 

イソジンガーグルのインタビューフォームIFによると、

“安全性が高いため、通常の誤飲程度では問題ない”と記載されています。うがい1回分で使用する量を誤飲しても心配はなさそうですが、念のため、メーカーさんにも問い合わせましたところ同様の回答でした。吐気が出る可能性があるので、牛乳を服用すると良いとのことでした。

 

イソジンガーグルの有効成分は、1mL中にポビドンヨード70mg(有効ヨウ素として7mg)。うがい薬1本でヨウ素210mgとなります。参考までに昆布100g中に含まれるヨウ素は130mg程度です。

添加物として、エタノールを含有するため、大量に誤飲すると酒酔をきたす可能性があります(含有量はIFに記載なし)。

 

ポビドンヨードについて

ヨウ素は水に溶けにくいが、ポビドンヨードは水に溶けやすく、ヨウ素を徐々に遊離する作用を持ち、刺激性は少ない。遊離したヨウ素は胃内の食物(デンプンなど)によって、酸化されてヨウ化物となる。ヨウ化物はヨウ素より刺激が少なく低毒性。ヨウ素の推定致死量は2~4g。

大量服用すると消化管粘膜を刺激することにより、吐気・嘔吐・腹痛・下痢がみられることがある。胃内にデンプンがあれば、嘔吐物は青色となる。ヨードアレルギー体質ではヨード過敏症を起こす。

大量服用時の家庭内処置:片栗粉や小麦粉を水に溶かしたものや、牛乳120~240mL(幼児は15mL/kg以下)、卵などを飲ませる。嘔吐やヨード過敏症がみられたら受診勧告

 

 ヨードうがい液の連用による甲状腺機能障害といった報告もありますが、誤飲では甲状腺機能の心配はなさそうです。 誤飲をしてしまうのは高齢者や子供が多いでしょうか。うがい1回分程度の誤飲は、ヨードアレルギーがなければ心配はなさそうですが、念のため、牛乳を飲ませるなどして、希釈による胃への刺激の緩和が勧められます。

 

参考)

日本中毒情報センター