pharmacist's record

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水酸化アルミニウム製剤に水酸化マグネシウムが配合されている理由は?

 水酸化アルミニウムは胃酸を中和する作用があり制酸薬として古くから用いられています。市販薬にも配合されており、服用している方も多いのではないでしょうか。

 医療用の水酸化アルミニウム製剤であるマーロックス(ほか、マルファなど)には、水酸化マグネシウムが配合されています。水酸化マグネシウムにも制酸作用がありますが、もう一つ理由があります。水酸化アルミニウムは胆汁酸と結合し不溶性の塩となり、便秘を引き起こすため、緩下作用をもつ水酸化マグネシウムを配合することで便秘を防ぐことが期待できます(下痢してしまうこともあるので下痢患者には慎重投与)。
 
マーロックスの注意点
禁忌:透析患者はアルミニウムが脳・骨・血液に蓄積する恐れがあり禁忌
慎重投与:慢性腎不全はアルミニウムの蓄積や高マグネシウム血症の恐れあり。
相互作用:各種薬剤の吸収を阻害(アジスロマイシン、セフジニル、テトラサイクリン、ニューキノロンなどの抗生剤や、レボチロキシン、フェキソフェナジン、ウルソデオキシコール酸など)