読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

感染症

H.pylori感染と食道がんリスク

マジで!?という話を耳にしたので文献検索 この記事のタイトルから想像されるであろう結果とはまったく逆の結果が待っています。Helicobacter pylori infection and esophageal cancer risk: an updated meta-analysis. - PubMed - NCBI World J Gastroente…

AMPC vs AMPC/CVA(親知らず抜歯)

Efficacy of amoxicillin and amoxicillin/clavulanic acid in the prevention of infection and dry socket after third molar extraction. A systematic re... - PubMed - NCBI Med Oral Patol Oral Cir Bucal. 2016 Mar 6:0. 背景:第三大臼歯(third mol…

胃腸炎でダウンした!

えー、私事ですが先日胃腸炎でダウンしました。せっかくですので、流行りのセルフメディケーション的な思考訓練をしてみました。 今回の記事はいつも以上に素人同然の記事なので、ご勘弁ください。 まずは臨床経過を(ちょっと忘れてしまいましたが)夜中の3…

検査をせずに肺炎を予測できる?② / 高齢者の肺炎の臨床像は?

検査をせずに肺炎を予測できる? - pharmacist's record 以前、Diehrの肺炎予測ツール、バイタルサインによる予測などをご紹介しましたが、↓こちらも簡便でいい感じです。バイタルサインによる予測の変形版といった感じです。A simple screening tool for id…

慢性副鼻腔炎の有効な治療法は?(2015メタアナリシス/JAMA)

副鼻腔炎は、風邪や鼻茸(nasal polyps)、アレルギー性鼻炎などが原因として起こるとされています。急性細菌性副鼻腔炎(ABRS;acute bacterial rhinosinusitis)の臨床像についてはこちら 細菌性副鼻腔炎とウイルス性上気道炎の見分け方は? - pharmacist's rec…

細菌性副鼻腔炎とウイルス性上気道炎の見分け方は?

Acute bacterial rhinosinusitis in adults: part I. Evaluation. - PubMed - NCBI Am Fam Physician. 2004 Nov 1;70(9):1685-92. 急性副鼻腔炎はコモンな疾患の1つであり、多くの場合ウイルスが原因だが、細菌によって引き起こされることもある。 ウイルス…

感染対策としてふさわしい手指乾燥方法は?/ウイルスに対するアルコール消毒の有効性は?

Microbiological comparison of hand-drying methods: the potential for contamination of the environment, user, and bystander. - PubMed - NCBI J Hosp Infect. 2014 Dec;88(4):199-206 背景:手指乾燥の効率は病原体の拡散の防止に重要だが、環境や使…

キノロンの制限でESBL産生菌の耐性率が減少?

Effects of fluoroquinolone restriction (from 2007 to 2012) on resistance in Enterobacteriaceae: interrupted time-series analysis. - PubMed - NCBI J Hosp Infect. 2015 Sep;91(1):68-73 背景:医療関連感染を減少させるには抗生剤の管理が重要な要…

キノロン+PPI→CDIリスク増加?

Incidence of Clostridium difficile infection in patients receiving high-risk antibiotics with or without a proton pump inhibitor. - PubMed - NCBI J Hosp Infect. 2016 Feb;92(2):173-7. 背景:クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI;Clostridi…

アセトアミノフェン 経口vs坐薬

一般的に経口薬よりも坐薬のほうが効果が早いというイメージがありますが、小児によく用いられるアセトアミノフェン製剤は坐薬よりも経口薬のほうが血中濃度の立ち上がりが早いことで有名です。カロナール® アンヒバ坐剤® (各種インタビューフォーム引用)…

ノロウイルスと血液型

Clinical immunity in acute gastroenteritis caused by Norwalk agent. - PubMed - NCBI N Engl J Med. 1977 Jul 14;297(2):86-9. 12名のボランティアにノーウォークウイルス(NV;Norwalk virus ノロウイルスの一種)を接種したところ、6名が胃腸炎を発症。27…

サージカルマスクの着用でインフルエンザを予防できる?

インフルエンザの患者さんが減りませんね。 そろそろ終息して欲しいものです。ところでインフルエンザの患者さんが来局すると慌ててマスクを着用する薬剤師さんが多いのですが(ウチの職場だけ??)、感染予防としてのマスク着用ってどうなんでしょう?イン…

帯状疱疹サブユニットワクチン

まだ発売されていないようですが、GSKの帯状疱疹ワクチンの第3相試験の結果が去年NEJMに掲載されました。Efficacy of an adjuvanted herpes zoster subunit vaccine in older adults. - PubMed - NCBI N Engl J Med. 2015 May 28;372(22):2087-96 高齢者にお…

「うどん鼻スッキリ説」提唱!

新年早々風邪をひきまして、鼻症状がひどかったわけですが、風邪薬は服用しませんでした。 鎮静性抗ヒスタミン薬は眠くなりますし、第二世代はお値段が高い…。 カルボシステインなどの粘液溶解薬も鼻水の性状が変わり、なぜか逆に排出しにくくなって(←これ…

整腸剤で抗生剤による下痢を防げる?(高齢者)

整腸剤で抗生剤による下痢を防げる?(小児) - pharmacist's record 表題の件、小児については先日調べましたが、高齢者はどうでしょうか? Probiotics for the prevention of antibiotic-associated diarrhoea in older patients: a systematic review. - …

整腸剤で抗生剤による下痢を防げる?(小児)

お子様に抗生剤が処方される際には、必ずと言ってよいほど整腸剤が処方されます。 下痢を防ぐことが目的ですが、その有効性はどの程度でしょうか。コクランレビューがでています。 Probiotics for the prevention of pediatric antibiotic-associated diarrh…

ファムシクロビルの投与量は腎機能低下に応じて減量すべき?

帯状疱疹に対するファムシクロビルの処方 高齢者においては腎機能低下により用量調整が必要とされる場合があります。アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどの抗ウイルス薬は、帯状疱疹の高齢者によく用いられるが、有害事象として神経毒性が知…

アジスロマイシン早期投与で下気道疾患の重症化を予防できる?

Early Administration of Azithromycin and Prevention of Severe Lower Respiratory Tract Illnesses in Preschool Children With a History of Such Illnes... - PubMed - NCBI JAMA. 2015 Nov 17;314(19):2034-44多くの幼児において重篤な下気道疾患(LRTI…

同じレジメンでピロリ菌二次除菌?/国内の三次治療レジメンの検討

風の噂で聞いたのですが、まったく同じレジメンでピロリ菌二次除菌を行うケースがあると…(照会しても変更なし)。本当でしょうか…。そもそも再度同じ薬で除菌しようとしても失敗に終わりそうな気がするのですが…。同じレジメンでの再除菌について記載されて…

喘息患者は風邪をこじらせやすい?

たまたま下記の論文に出会ったのでとりあげてみました。 古い文献ですが…。Frequency, severity, and duration of rhinovirus infections in asthmatic and non-asthmatic individuals: a longitudinal cohort study. - PubMed - NCBI Lancet. 2002 Mar 9;35…

最も有効なピロリ除菌療法は? 整腸剤は併用したほうがよい?

Comparative effectiveness and tolerance of treatments for Helicobacter pylori: systematic review and network meta-analysis. - PubMed - NCBI BMJ. 2015 Aug 19;351:h4052 デザイン:システマテックレビュー、ネットワークメタ解析 目的:副作用の少…

“併用注意”はスルーしていい??

お薬手帳が浸透してきて、服用歴がチェックできるようになってきました。 急に風邪で病院に飛び込んでも、お薬手帳があれば飲み合わせのチェックが可能となります。では、何を元にチェックをしているのかというと原則、医薬品の添付文書になると思います。 “…

インフルエンザワクチンは効果がない?

インフルエンザ流行期に備えてそろそろ予防接種を受けようか、という時期になりました。某新聞にてとりあげられたこの論文を読んでおかなくてはいけませんね。 Effectiveness of Trivalent Inactivated Influenza Vaccine in Children Estimated by a Test-N…

インフルエンザワクチンで急性中耳炎を予防できる?

インフルエンザワクチンについて調べていたらこんな文献を見つけたのでご紹介Influenza vaccines for preventing acute otitis media in infants and children. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev. 2015 Mar 24;3:CD010089背景:急性中耳炎(AOM;Ac…

クラビット適応追加:結核(でも"結核疑い"に投与するのは危険?)

クラビット(レボフロキサシンLVFX)が以下のとおり適応追加となりました。 適応菌種:結核菌 適応症:肺結核及びその他の結核症 用法:結核については原則として他の結核薬と併用 重要な基本的注意:抗結核薬との併用による肝障害に注意※肺結核の症状:咳(…

ペットに咬まれた!

「ペットに咬まれて怪我をした!」と受診されるケースがあります。プライマリケアにおいて、皮膚の傷の感染予防として第3世代のセフェムが処方されるケースが多いような気がしますが、動物咬傷においても第3世代セフェムでよいのでしょうか? 予防的に投与す…

風邪!!!

風邪にかかったことがないという人はいるでしょうか?もちろんいませんね。 風邪とはおそらくすべての病気の中でもっとも有名で身近な疾患だと思います。その割には、誤解の多い疾患とも言えます。 いまだに風邪の特効薬が抗生剤だと誤解されており、医師が…

中耳炎の合併症:乳様突起炎

お子様に多い中耳炎ですが、中耳炎の合併症として乳様突起炎があります 乳様突起炎 中耳炎の発症から1~3週間程度経過後に発症することが多い <起因菌>肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラキセラ、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌など <症状>耳の後ろの発赤・腫…

鵞口瘡(がこうそう) 口腔カンジダ症 

鵞口瘡(がこうそう) Candida albicansの感染により起こる口腔カンジダ症。 Candida albicans:健常人でも15~20%に検出される常在菌。悪性腫瘍、血液疾患、免疫不全、糖尿病などの基礎疾患を有する、もしくは乳幼児、老人、妊婦などの抵抗力が弱い人の場合…

ピロリ菌除菌 クラリスロマイシンの用量は1日400mg?800mg?

ピロリ菌の一次除菌でクラリスロマイシン(CAM)が用いられますが、用量は1日400mg、適宜増量で1日800mgまでとなっています。より確実に除菌するには800mgとすべきなのでしょうか?? ランサップの臨床成績(添付文書より) レジメン 胃潰瘍除菌率 十二指腸…

手足口病 (小児疾患シリーズ)

手足口病 コクサッキーA6、A16とエンテロウイルス71型などが主な病因ウイルス(原因ウイルスが複数あるため、繰り返し罹患する可能性あり)。ほとんどの人が子供の間にかかって免疫がついている。 夏~秋に流行(7月がピーク)するが、冬に流行することもあ…

伝染性紅斑(りんご病) (小児疾患シリーズ)

伝染性紅斑(りんご病) ヒトパルボウイルスB19による感染症。潜伏期は4〜21日。 感染経路は飛沫感染(風邪やインフルエンザと同じくマスク着用・手洗いは有効)。潜伏期や先行する風邪症状が出ているときに感染力があり、発疹が出始める頃には感染力は弱い…

ザナミビル(リレンザ)の投与間隔

インフルエンザの流行期は過ぎましたが、ちらほらとB型インフルエンザの患者さんが見られるようです。インフルエンザと診断がついたら、なるべく早めに抗インフルエンザ薬を投与したほうがよいとされており、処方されたらすぐに使用するよう指示されること…

インフルエンザ予防 空間除菌の効果は?

医療従事者のインフルエンザ予防に対する意識はとても強いと思う一方で、正しい予防策が浸透していないのでは?と思うこともしばしばあります。マスクを一度外して、また装着するといったマスクの再利用は正しい使い方とは言えません。インフルエンザの感染…

検査をせずに肺炎を予測できる?

肺炎は、胸部レントゲンをとって肺に白い影(細菌感染による炎症部位)があるかを見て診断する。一般的にはそんなイメージが抱かれているかと思います。脱水があると、湿潤影が出にくいこともあるようですが、実際、画像診断が決め手となる病気だと思います…

サワシリンとオーグメンチンの併用

処方)サワシリンカプセル250mg 3CP 毎食後 7日分オーグメンチン配合錠250RS 3錠 毎食後 7日分 実際応需した処方せんではないですが、お薬手帳で確認した他薬局で調剤された薬の内容です。通称「オグサワ」。はじめて現場でお目にかかりました。サワシリン…

B型肝炎について

NHKの番組でB型肝炎について取り上げられていたのですが、クリップで主な感染源が輸血、予防接種、母子感染と紹介されていました。主に取り上げたのは母子感染についてだったで、輸血、予防接種についてはほとんど説明がなかったのですが、クリップによる視…

インフルエンザ治療薬の効果

インフルエンザの患者さんが増えてきたということもあり、2014年4月に発表されたコクランレビューを読んでみたいと思います。 Neuraminidase inhibitors for preventing and treating influenza in h... - PubMed - NCBI オセルタミビル(商品名タミフル)と…