読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

小児

ガイドラインだけチェックすればOK?(小児の片頭痛予防薬)

「小児の片頭痛の予防薬でなんかいいのない?」と尋ねられたらどうしましょう? うわー、わかんねー!ってなりますよね(なにもかも頭に入っているスーパー薬剤師なら別ですが…)とりあえず「○○の治療薬」とかを見てみますかね? たしかあの本は適応外使用に…

小児~青年における片頭痛治療薬(コクランレビュー)

小児にトリプタン製剤は使用可能? - pharmacist's recordこのテーマは以前とりあげましたが、コクランレビューがでていました。Drugs for the acute treatment of migraine in children and adolescents. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev. 2016…

水いぼ(伝染性軟属腫)にヨクイニンエキスは有効?(DB-RCT)

水いぼに使用されるヨクイニンエキスですが、その有効性はどの程度のものでしょうか? ヨクイニンは英語でCoix Seedというそうなのですが、Pubmedではピンとくるものがありませんでした。 かなり古い(昭和62年)のですが日本国内のRCTがありました。伝染性…

夜尿症にデスモプレシンと抗コリン薬の併用

ちょっと気になる論文を見つけたので取り上げます(アブストのみですが)。内容はブログタイトルのとおりなんですが、どうなんでしょう。実際、このような処方は見たことがないのですが、いざ処方がきたら…。 そもそも抗コリン薬って何のことでしょうね。イ…

LVFX点眼液は何歳から使える?

「LVFX点眼液は何歳(何ヶ月)から使える?」 同僚からCQ頂きました。添付文書の嫌いなワード、ベスト3に「○○への安全性未確立」が挙がる自分としては、「小児等への投与」についてはどうも苦手です。たとえば、 エピナスチン製剤のアレジオン®は、ドライシ…

アセトアミノフェン 経口vs坐薬

一般的に経口薬よりも坐薬のほうが効果が早いというイメージがありますが、小児によく用いられるアセトアミノフェン製剤は坐薬よりも経口薬のほうが血中濃度の立ち上がりが早いことで有名です。カロナール® アンヒバ坐剤® (各種インタビューフォーム引用)…

受動喫煙と肥満/喘息の重症度

Asthma-associated comorbidities in children with and without secondhand smoke exposure. - PubMed - NCBI Ann Allergy Asthma Immunol. 2015 Sep;115(3):205-10 背景:副流煙の暴露(受動喫煙)は喘息のトリガーとして知られているが、喘息の重症度と併…

抗ヒスタミン薬と熱性痙攣

鼻炎や皮膚のかゆみに処方される抗ヒスタミン薬ですが、2014年7月読売新聞にて、抗ヒスタミン薬の小児における痙攣リスクについて記事になりました。順天堂大練馬病院小児科より一覧表がお薬手帳に記載(商品名を成分名に改変) 安全 フェキソフェナジン、エ…

整腸剤で抗生剤による下痢を防げる?(小児)

お子様に抗生剤が処方される際には、必ずと言ってよいほど整腸剤が処方されます。 下痢を防ぐことが目的ですが、その有効性はどの程度でしょうか。コクランレビューがでています。 Probiotics for the prevention of pediatric antibiotic-associated diarrh…

小児にトリプタン製剤は使用可能?

片頭痛発作に使用されるトリプタン製剤の適応は、「通常、成人に」、「小児に対する安全性未確立」となっています。 禁忌ではないが未確立という、添付文書において頻繁に見られる記載です。患者さんのお薬手帳で服用中の薬が確認できますが、中学生の患者さ…

小児/青年における抗うつ薬の使用について

The use of antidepressants to treat depression in children and adolescents. - PubMed - NCBI CMAJ. 2006 Jan 17;174(2):193-200. 大うつ病性障害の小児および青年における抗うつ薬の有効性と、自殺傾向(suicidality)の発現に関するRCT(未発表のRCTを含…

モサプリド 乳児への使用について

モサプリド 慢性胃炎に伴う消化器症状の適応を持つ消化管運動機能改善薬 作用機序:選択的セロトニン5-HT4受容体アゴニスト、アセチルコリン遊離の増大を介して上部及び下部消化管運動促進作用を示す。適応は成人となっており、小児は安全性未確立ところが乳…

セルトラリンは小児に有効?

セルトラリン Efficacy of sertraline in the treatment of children and adolescents with major depressive disorder: two randomized controlled trials. - PubMed - NCBI JAMA. 2003 Aug 27;290(8):1033-41. 大うつ病性障害(MDD)の青年・小児に対するセ…

ICS間欠投与vsプラセボ(喘息)

Intermittent inhaled corticosteroid therapy versus placebo for persistent asthma in children and adults. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev. 2015 Jul 22;7:CD011032. 背景:国際ガイドラインにおいては、小児・成人の持続性喘息の管理にIC…

インフルエンザワクチンは効果がない?

インフルエンザ流行期に備えてそろそろ予防接種を受けようか、という時期になりました。某新聞にてとりあげられたこの論文を読んでおかなくてはいけませんね。 Effectiveness of Trivalent Inactivated Influenza Vaccine in Children Estimated by a Test-N…

インフルエンザワクチンで急性中耳炎を予防できる?

インフルエンザワクチンについて調べていたらこんな文献を見つけたのでご紹介Influenza vaccines for preventing acute otitis media in infants and children. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev. 2015 Mar 24;3:CD010089背景:急性中耳炎(AOM;Ac…

イミプラミン/パロキセチンと青年

Restoring Study 329: efficacy and harms of paroxetine and imipramine in treatment of major depression in adolescence. - PubMed - NCBI BMJ. 2015 Sep 16;351:h4320 SmithKline Beecham's Study 329の再解析 1994〜1998年P:大うつ病の12~18歳の青年2…

三環系抗うつ薬と小児/青年

Tricyclic drugs for depression in children and adolescents. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev. 2013 Jun 18;6:CD002317 小児および青年における三環系抗うつ薬の有効性と安全性について評価 14RCT(n=590)のメタ解析 P:DSMもしくはICDの診断…

喘息治療のコンプライアンス(幼児)

喘息の治療はとても大事ですが、安定してるとうっかり薬を忘れてしまう、もしくは毎日使わなくてもいいのではないか?と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで成人の喘息治療のコンプライアンスに関する文献を…とも思いましたが、今回はお子様…

安息香酸ナトリウム???

「安息香酸ナトリウムの処方意図は?」 クリニカルクエスチョンを頂きました。 ★事前情報は、「安息香酸ナトリウム5.65g/日」、「小児」、「抗てんかん薬」、「デキストロメトルファン1.15g/日」「エルカルチンFF」(数値は改変してあります) 安息香酸ナト…

中耳炎の合併症:乳様突起炎

お子様に多い中耳炎ですが、中耳炎の合併症として乳様突起炎があります 乳様突起炎 中耳炎の発症から1~3週間程度経過後に発症することが多い <起因菌>肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラキセラ、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌など <症状>耳の後ろの発赤・腫…

鵞口瘡(がこうそう) 口腔カンジダ症 

鵞口瘡(がこうそう) Candida albicansの感染により起こる口腔カンジダ症。 Candida albicans:健常人でも15~20%に検出される常在菌。悪性腫瘍、血液疾患、免疫不全、糖尿病などの基礎疾患を有する、もしくは乳幼児、老人、妊婦などの抵抗力が弱い人の場合…

手足口病 (小児疾患シリーズ)

手足口病 コクサッキーA6、A16とエンテロウイルス71型などが主な病因ウイルス(原因ウイルスが複数あるため、繰り返し罹患する可能性あり)。ほとんどの人が子供の間にかかって免疫がついている。 夏~秋に流行(7月がピーク)するが、冬に流行することもあ…

伝染性紅斑(りんご病) (小児疾患シリーズ)

伝染性紅斑(りんご病) ヒトパルボウイルスB19による感染症。潜伏期は4〜21日。 感染経路は飛沫感染(風邪やインフルエンザと同じくマスク着用・手洗いは有効)。潜伏期や先行する風邪症状が出ているときに感染力があり、発疹が出始める頃には感染力は弱い…

乳児にプロプラノロール処方?? <いちご状血管腫>

乳児に対するプロプラノロール(インデラル錠)の処方といえば、いちご状血管腫が有名ですが、添付文書には記載がありません。 プロプラノロールは高血圧や狭心症、不整脈などに適応を持つ薬ですが、現在ではこれらの疾患で処方されることは少なくなっている…

ADHD治療剤 アトモキセチン(ストラテラ)

今までADHDの患者さんと接することがなかったのですが、DSM-5によると子供の有病率は約5%ということで、けして稀な疾患ではありません。ADHDは発達障害として位置づけられており、保護者・学校・医療機関が連携し、支援することが望まれています。正しい知識…

突発性発疹(小児疾患シリーズ)

コモンな小児疾患を復習をかねて簡単にまとめていきたいと思います。 突発性発疹 生後4ヶ月〜24ヶ月の間(6~12ヶ月に多い)に罹患するヒトヘルペスウイルス感染症(HHV-6,HHV-7の2種のウイルスがあるため、まれに2度発症することもある)。感染症発生動向…

小児へのテオフィリン製剤の投与について

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012を反映し、2012年12月にテオフィリン製剤の添付文書が改訂になりました。 ・患児の状態(発熱、痙攣等)等を十分に観察するなど適用を慎重に検討し投与すること・2歳未満の熱性痙攣やてんかんなどのけいれん性疾患…