pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。また、無断転載はご遠慮ください。

呼吸器

口腔ケアで誤嚥性肺炎を防げる? 嚥下機能に影響する薬剤は?

肺炎は日本の死因第4位、85歳を超えると第3位ということで、高齢者にとって命を落としうる病気の1つとなっています。高齢者の肺炎で問題となるのが、誤嚥性肺炎です。 誤嚥性肺炎 誤嚥により気管に入った異物に含まれる細菌による肺炎。 ※誤嚥:唾液や食べ…

COPDと前立腺肥大症の合併時のLAMAの使用について

他院からの転院の症例:COPDと前立腺肥大の合併にてLAMA/LABA/ICSを吸入、α1遮断薬服用。それぞれ別の医院から処方されていた模様。 このようなケースはよくあるのでしょうか。尿閉のリスクはどうなのか?保険請求(突合点検)の査定は? α1遮断薬などの治療…

環境変化による咳・発熱?

咳や発熱などのコモンな症状の原因疾患は幅広く知っておく必要があると思います。咳や発熱というと、多くは風邪によるもので自然軽快しますが、肺炎が隠れていることもあります。また、咳が長引く場合は、上気道咳症候群や咳喘息、風邪症状の先行がなければG…

検査をせずに肺炎を予測できる?

肺炎は、胸部レントゲンをとって肺に白い影(細菌感染による炎症部位)があるかを見て診断する。一般的にはそんなイメージが抱かれているかと思います。脱水があると、湿潤影が出にくいこともあるようですが、実際、画像診断が決め手となる病気だと思います…

小児へのテオフィリン製剤の投与について

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012を反映し、2012年12月にテオフィリン製剤の添付文書が改訂になりました。 ・患児の状態(発熱、痙攣等)等を十分に観察するなど適用を慎重に検討し投与すること・2歳未満の熱性痙攣やてんかんなどのけいれん性疾患…

長引く咳について

風邪を引くと、咳が長引くといったケースが多いかと思います。 通常は、長引くと言っても1~2週間程度かと思います。その程度長引くのは一般的で、むやみに心配する必要はないとも言えます。ただ、もっと長く続く咳には別の原因が隠れていることもあり、ガ…