pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

呼吸器

COPDと歯周病の関係とICSの影響

Risk of Periodontal Diseases in Patients With Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Nationwide Population-based Cohort Study. - PubMed - NCBI Medicine (Baltimore). 2015 Nov;94(46):e2047 PMID:26579813研究デザイン:population-based cohort…

モンテルカストで上気道感染症を予防できる? 感染後咳嗽には有効?

ロイコトリエン受容体拮抗薬LTRA(leukotriene receptor antagonist)で上気道感染症を予防できるかどうか検討したRCTがありました。RCT of montelukast as prophylaxis for upper respiratory tract infections in children. - PubMed - NCBI Pediatrics. 201…

慢性咳嗽にガバペンチン/プレガバリンが効く?

咳ってやっぱりコモンな症状ですよね。長引く咳について - pharmacist's record慢性咳嗽について過去にとりあげたことがありましたが、咳って一般的にどのくらい続くのでしょう?↓こちら、タイトルがズバリ「How long does a cough last?」です! How long d…

検査をせずに肺炎を予測できる?② / 高齢者の肺炎の臨床像は?

検査をせずに肺炎を予測できる? - pharmacist's record 以前、Diehrの肺炎予測ツール、バイタルサインによる予測などをご紹介しましたが、↓こちらも簡便でいい感じです。バイタルサインによる予測の変形版といった感じです。A simple screening tool for id…

サージカルマスクの着用でインフルエンザを予防できる?

インフルエンザの患者さんが減りませんね。 そろそろ終息して欲しいものです。ところでインフルエンザの患者さんが来局すると慌ててマスクを着用する薬剤師さんが多いのですが(ウチの職場だけ??)、感染予防としてのマスク着用ってどうなんでしょう?イン…

禁煙! きっぱり辞めるvs徐々に辞める

Gradual Versus Abrupt Smoking Cessation: A Randomized, Controlled Noninferiority TrialGradual Versus Abrupt Smoking Cessation | Annals of Internal Medicine Ann Intern Med. Published online 15 March 2016 doi:10.7326/M14-2805 背景:多くの禁…

受動喫煙の影響(脳卒中、虚血性心疾患、COPD)

Meta-analysis of the association between second-hand smoke exposure and ischaemic heart diseases, COPD and stroke. - PubMed - NCBI BMC Public Health. 2015 Dec 1;15:1202 (全文フリー) 受動喫煙(SHS;Second-hand smoke)の影響を検討 研究デザイ…

バレニクリンによる吐き気は女性に多い?

国内の文献より 禁煙補助薬バレニクリンによる嘔気出現に関連する患者背景の検討 日本禁煙学会雑誌 Vol. 10 (2015) No. 1 p. 7-12 2008~2014年のデータを解析したレトロスペクティブな研究背景:薬による禁煙治療はニコチン置換療法とニコチン作動性受容体…

「うどん鼻スッキリ説」提唱!

新年早々風邪をひきまして、鼻症状がひどかったわけですが、風邪薬は服用しませんでした。 鎮静性抗ヒスタミン薬は眠くなりますし、第二世代はお値段が高い…。 カルボシステインなどの粘液溶解薬も鼻水の性状が変わり、なぜか逆に排出しにくくなって(←これ…

禁煙治療 バレニクリンvsニコチンパッチvs併用療法(パッチ+トローチ)

JAMA Network | JAMA | Effects of Nicotine Patch vs Varenicline vs Combination Nicotine Replacement Therapy on Smoking Cessation at 26 Weeks: A Randomized Clinical Trial JAMA. 2016;315(4):371-379 もっとも効果的に禁煙できる禁煙補助薬を同定す…

受動喫煙と肥満/喘息の重症度

Asthma-associated comorbidities in children with and without secondhand smoke exposure. - PubMed - NCBI Ann Allergy Asthma Immunol. 2015 Sep;115(3):205-10 背景:副流煙の暴露(受動喫煙)は喘息のトリガーとして知られているが、喘息の重症度と併…

アジスロマイシン早期投与で下気道疾患の重症化を予防できる?

Early Administration of Azithromycin and Prevention of Severe Lower Respiratory Tract Illnesses in Preschool Children With a History of Such Illnes... - PubMed - NCBI JAMA. 2015 Nov 17;314(19):2034-44多くの幼児において重篤な下気道疾患(LRTI…

喘息患者は風邪をこじらせやすい?

たまたま下記の論文に出会ったのでとりあげてみました。 古い文献ですが…。Frequency, severity, and duration of rhinovirus infections in asthmatic and non-asthmatic individuals: a longitudinal cohort study. - PubMed - NCBI Lancet. 2002 Mar 9;35…

ICS間欠投与vsプラセボ(喘息)

Intermittent inhaled corticosteroid therapy versus placebo for persistent asthma in children and adults. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev. 2015 Jul 22;7:CD011032. 背景:国際ガイドラインにおいては、小児・成人の持続性喘息の管理にIC…

誤嚥性肺炎のリスクファクター

PLOS ONE: Risk Factors for Aspiration Pneumonia in Older Adults 日本の観察研究 被験者:老人保健施設入居の高齢者9930名(年齢の中央値86歳、女性76%) 3か月以内に誤嚥性肺炎の既往のあるグループとないグループに分けて解析 COI:なし 誤嚥性肺炎あり…

喘息治療のコンプライアンス(幼児)

喘息の治療はとても大事ですが、安定してるとうっかり薬を忘れてしまう、もしくは毎日使わなくてもいいのではないか?と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで成人の喘息治療のコンプライアンスに関する文献を…とも思いましたが、今回はお子様…

COPD急性増悪を防ぐには?

研修のディスカッションにて、COPDに対してクラリスロマイシンが予防的に投与されている処方がありました。 その効果について調べてみたくなり、文献を検索。Macrolide therapy decreases chronic obstructive pulmonary disease exacerbation: a meta-analy…

クラビット適応追加:結核(でも"結核疑い"に投与するのは危険?)

クラビット(レボフロキサシンLVFX)が以下のとおり適応追加となりました。 適応菌種:結核菌 適応症:肺結核及びその他の結核症 用法:結核については原則として他の結核薬と併用 重要な基本的注意:抗結核薬との併用による肝障害に注意※肺結核の症状:咳(…

ワーファリンからNOACへの切り替え

ワーファリンからNOACへの切り替えの際には、ワーファリンを中止し、PT-INRが治療目標値の下限を下回ってからNOACを開始するのが一般的かと思います。ビタミンK拮抗薬(ワルファリン)からNOACへの切り替えのPT-INRの目安(各種NOACのDI情報参照) タビガト…

風邪!!!

風邪にかかったことがないという人はいるでしょうか?もちろんいませんね。 風邪とはおそらくすべての病気の中でもっとも有名で身近な疾患だと思います。その割には、誤解の多い疾患とも言えます。 いまだに風邪の特効薬が抗生剤だと誤解されており、医師が…

β遮断薬はCOPDを悪化させる?

β遮断薬とCOPD β遮断薬は気管支攣縮の懸念がありますが、COPDを悪化させるでしょうか?PubMedで文献を探してみました。Use of cardioselective β-blockers in patients with chronic obstructive pulmonary disease: a meta-analysis of randomized, placebo…

呼吸音の聴診

薬剤師による医療行為はどの程度まで適法とされるのか詳しく知らないのですが、薬局の在宅医療への参入が進み、薬科大ではフィジカルアセスメントの講義も行われる時代になったようです。 在宅訪問を行っている薬剤師さんは聴診器など持参して、患者さんのバ…

喘息発作時の対応(SABA,経口ステロイドのレスキュー)

気管支喘息の有病率は3~5%、国内で400~500万人ということで、かなり高頻度の疾患でありながら、その危険性をきちんと理解されていないケースも多く、近年でも年間2000人程度の患者さんが亡くなっています(吸入ステロイドの普及もあり、2000年以降、減少傾…

肺塞栓症(PE) エドキサバンHokusai-VTE試験

去年より、エドキサバンが静脈血栓塞栓症(VTE)に適応追加となりましたが、VTEへの処方は増えているのでしょうか。メーカーさんによると、AFと比べるとVTEのほうが患者数は少ないとのことです。静脈血栓塞栓症(VTE)は肺塞栓症(PE)と深部静脈血栓症(DVT…

口腔ケアで誤嚥性肺炎を防げる? 嚥下機能に影響する薬剤は?

肺炎は日本の死因第4位、85歳を超えると第3位ということで、高齢者にとって命を落としうる病気の1つとなっています。高齢者の肺炎で問題となるのが、誤嚥性肺炎です。 誤嚥性肺炎 誤嚥により気管に入った異物に含まれる細菌による肺炎。 ※誤嚥:唾液や食べ…

COPDと前立腺肥大症の合併時のLAMAの使用について

他院からの転院の症例:COPDと前立腺肥大の合併にてLAMA/LABA/ICSを吸入、α1遮断薬服用。それぞれ別の医院から処方されていた模様。 このようなケースはよくあるのでしょうか。尿閉のリスクはどうなのか?保険請求(突合点検)の査定は? α1遮断薬などの治療…

環境変化による咳・発熱?

咳や発熱などのコモンな症状の原因疾患は幅広く知っておく必要があると思います。咳や発熱というと、多くは風邪によるもので自然軽快しますが、肺炎が隠れていることもあります。また、咳が長引く場合は、上気道咳症候群や咳喘息、風邪症状の先行がなければG…

検査をせずに肺炎を予測できる?

肺炎は、胸部レントゲンをとって肺に白い影(細菌感染による炎症部位)があるかを見て診断する。一般的にはそんなイメージが抱かれているかと思います。脱水があると、湿潤影が出にくいこともあるようですが、実際、画像診断が決め手となる病気だと思います…

小児へのテオフィリン製剤の投与について

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012を反映し、2012年12月にテオフィリン製剤の添付文書が改訂になりました。 ・患児の状態(発熱、痙攣等)等を十分に観察するなど適用を慎重に検討し投与すること・2歳未満の熱性痙攣やてんかんなどのけいれん性疾患…

長引く咳について

風邪を引くと、咳が長引くといったケースが多いかと思います。 通常は、長引くと言っても1~2週間程度かと思います。その程度長引くのは一般的で、むやみに心配する必要はないとも言えます。ただ、もっと長く続く咳には別の原因が隠れていることもあり、ガ…