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pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

内分泌

糖尿病治療薬GLP1(リラグルチド)の過量投与!

ph-minimal.hatenablog.com ↑こちらの続編です。GLP1作動薬のリラグルチドの過量投与のケースレポートがありました。 An accidental liraglutide overdose: case report. - PubMed - NCBI Libyan J Med. 2014 Jan 20;9:23055 こちらは自殺目的ではなくアクシ…

DPP4阻害薬過量服用にて自殺を試みた症例

DPP4iの過剰服用により自殺を試みた症例Suicide attempt by an overdose of sitagliptin, an oral hypoglycemic agent: a case report and a review of the literature. - PubMed - NCBI Endocr J. 2012;59(4):329-33. Epub 2012 Jan 21. 日本のケースレポー…

ピオグリタゾンはNASHに有効?肝臓がんは??

なんだかんだでピオグリタゾンの研究発表が絶えないなぁと思う今日この頃。Long-Term Pioglitazone Treatment for Patients With Nonalcoholic Steatohepatitis and Prediabetes or Type 2 Diabetes Mellitus: A Randomized Trial. - PubMed - NCBI Ann Inte…

BIP trial(ベザフィブラートvsプラセボ)の20年後フォロー

ベザフィブラートの20年フォローの観察研究が出たようです。Bezafibrate for the treatment of dyslipidemia in patients with coronary artery disease: 20-year mortality follow-up of the BIP randomized control t... - PubMed - NCBI Cardiovasc Diabe…

スタチンと糖尿病リスク(ネットワークメタ2016.6)

スタチンと糖尿病の関連は以前より指摘されていました。 (Increased risk of diabetes with statin treatment is associated with impaired insulin sensitivity and insulin secretion: a 6 year follow-up study of... - PubMed - NCBI Diabetologia. 201…

DPP4i(with SU剤)の低血糖リスク(BMJ 2016)

Addition of dipeptidyl peptidase-4 inhibitors to sulphonylureas and risk of hypoglycaemia: systematic review and meta-analysis | The BMJ BMJ 2016;353:i2231 イントロダクション:低血糖は入院リスク、心血管疾患、死亡率の増加といったリスクがあ…

SU剤と死亡リスク(PLoS Med 2016)

The Association between Sulfonylurea Use and All-Cause and Cardiovascular Mortality: A Meta-Analysis with Trial Sequential Analysis of Randomized C... - PubMed - NCBI PLoS Med. 2016 Apr 12;13(4):e1001992. 背景:SU剤はT2DMの安価かつ効果的な…

糖尿病薬と体重(Ann Intern Med 2011)

Effect of antihyperglycemic agents added to metformin and a sulfonylurea on glycemic control and weight gain in type 2 diabetes: a network meta-ana... - PubMed - NCBI Ann Intern Med. 2011 May 17;154(10):672-9.研究デザイン:ネットワークメタ…

糖尿病と死亡リスク/ 大規模RCTのフォローアップ

いままで糖尿病関連の文献をいくつか読んできましたが、まだまだ知らないことだらけ。 基本に立ち返って、糖尿病の予後についての文献を。日本のコホート研究JPHC studyより。 Diagnosed diabetes and premature death among middle-aged Japanese: results …

RAS阻害薬でDKDの進行を遅らせる?/ 他の降圧剤との優位性は?

Early renin-angiotensin system intervention is more beneficial than late intervention in delaying end-stage renal disease in patients with type 2 d... - PubMed - NCBI Diabetes Obes Metab. 2016 Jan;18(1):64-71. 目的:糖尿病性腎疾患(DKD;diab…

SGLT2阻害薬と心血管イベント

SGLT2阻害薬は発売当初は副作用がニュースになったりしてイメージがあまりよくなかったように思いますが、昨年のEMPA-REG(エンパグリフロジン(ジャディアンス)の大規模臨床試験EMPA-REG - pharmacist's record)による影響か、欧米では高評価のようですね…

T2DM 食事療法(-500kcal/d)1日6食vs1日2食

Eating two larger meals a day (breakfast and lunch) is more effective than six smaller meals in a reduced-energy regimen for patients with type 2 d... - PubMed - NCBI Diabetologia. 2014 Aug;57(8):1552-60研究デザイン:ランダム化、オープンラ…

DPP4iは動脈硬化を予防する?

順天堂大学の研究結果が発表されました。SPEAD-A試験 Alogliptin, a Dipeptidyl Peptidase 4 Inhibitor, Prevents the Progression of Carotid Atherosclerosis in Patients With Type 2 Diabetes: The Study of ... - PubMed - NCBI Diabetes Care. 2015 De…

血糖値とHbA1cの関係

血糖値とHbA1cの関係以前、↓こちらでも少し述べましたが血糖値とHbA1cの関係についてです。 血糖値が改善してないのにHbA1cが下がる? - pharmacist's record 有名なのは、おそらくこのデータ http://care.diabetesjournals.org/content/36/Supplement_1/S11…

甲状腺機能亢進症で食欲が低下することもある?

Differences in the signs and symptoms of hyperthyroidism in older and younger patients. - PubMed - NCBI J Am Geriatr Soc. 1996 Jan;44(1):50-3. 高齢者と若年者の甲状腺機能亢進症の症状の違いについて調べた前向きコホート研究comparison 34名の甲…

経口糖尿病治療薬についてのレビュー/メトホルミンと腎機能/インクレチンと膵炎/ブロモクリプチンとDM/レパグリニドとクロピドグレル

ちょっと古いですが、糖尿病治療薬についてのレビューをピックアップ。Management of type-2 diabetes mellitus in adults: focus on individualizing non-insulin therapies. - PubMed - NCBI P T. 2012 Dec;37(12):687-96.table1 HbA1c減少 禁忌Contraindi…

リキシセナチドで心血管リスクは減少する?

Lixisenatide in Patients with Type 2 Diabetes and Acute Coronary Syndrome. - PubMed - NCBI N Engl J Med. 2015 Dec 3;373(23):2247-57 ELIXA trial P:180日以内に心筋梗塞(MI)もしくは不安定狭心症による入院歴のあるT2DM患者6068名 E:リキシセナチ…

1型糖尿病にメトホルミンは有効?

国内のメトホルミンの適応は2型糖尿病(T2DM)で、10歳以上で使用可能です。 1型糖尿病(T1DM)は適応外で禁忌扱いとなっていますが、T1DMを対象としたメトホルミンの臨床試験もあるようです。つい先日、JAMAにT1DMの10代の青年に対するメトホルミン追加療法の論…

理論と現象について(ACCORD試験)

先日、SNS上で理論と現象の対立といった話があり、本日の学会でその話題にも触れるということでしたが、寝坊して聞き逃してしまいました…笑 全国配信していたというのに…。この件について自分の考えをまとめてみます。理論:薬理学や薬物動態学 現象:臨床研…

インスリン療法の比較

Three-year efficacy of complex insulin regimens in type 2 diabetes. - PubMed - NCBI N Engl J Med. 2009 Oct 29;361(18):1736-47背景 2型糖尿病(T2DM)における経口療法に追加で行う特定のインスリン療法を指示するエビデンスは限られている。 オープン…

DPP4iとGLP1の併用?

DPP4iとGLP1アナログを併用する治療法をお目にかかったことがないのですが、ちょっと調べてみたいと思います。 DPP4iとの併用適応 詳細 エキセナチド(バイエッタ) × 効能に記載無し、重要な基本的注意に「DPP4iとの併用は未検討」 持続性エキセナチド(ビ…

薬物治療で善玉コレステロールを増やすと寿命は延びる?

善玉コレステロールと呼ばれるHDLは血管壁に溜まったコレステロールを回収し肝臓へ運ぶことで動脈硬化を防ぐと言われています。 逆に悪玉コレステロールと呼ばれるLDLは肝臓のコレステロールを末梢へと運び、動脈硬化を促進します。脂質異常症の診断は、 HDL…

1型糖尿病の厳格な血糖コントロール(DCCT/EDIC)

1型糖尿病(T1DM)の厳格な血糖コントロールの効果を検討したDCCT試験の患者を追跡した文献が出ていました。まずはDCCT。 The effect of intensive treatment of diabetes on the development and progression of long-term complications in insulin-depend…

糖尿病の治療薬を回転寿司で例えると

糖尿病の治療薬が続々と開発され、種類が多くなってきました。 看護師さん向けのバイタルサインの本に、血糖値についての解説があり、糖の流れを回転寿司に例えるという、とてもわかりやすい記述がありました。 早わかり見える!わかる!バイタルサイン―バイタ…

コントロール不良の高血圧の原因は? 先端巨大症(アクロメガリー)

高血圧の患者さんは国内で800万人程度と推測され(H20年)、そのほとんどが本態性高血圧ですが、まれに二次性の高血圧が隠れていることがあります(5~10%程度)。コントロール不良の高血圧の場合、二次性高血圧を念頭にいれる必要があります。高血圧以外の…

尿路結石の再発を防ぐ食事は?

最近、急に暑くなってきました。暑いといえば熱中症が懸念されますが、激痛に襲われる尿管結石も暑い時期に多い疾患です。 尿路結石症 脱水傾向となりやすい夏に多い。好発時間帯は早朝(尿が濃縮されるため)。 7~8割はカルシウム結石、次いで尿酸結石が5…

痛風発作を起こしたことのない高尿酸血症は治療したほうがいい? オススメの食事は?

痛風を起こしたことのない高尿酸血症は全例薬物治療が必要でしょうか。また、尿酸値がいくつになったら治療開始するべきでしょうか。ガイドラインや文献を調べてみました。 <無症候性高尿酸血症>高尿酸血症の定義は7.0mg/dL以上生活習慣改善指導を行っても…

糖尿病の合併症 糖尿病性神経障害

糖尿病はさまざまな合併症をきたします。有名な3大合併症は、「神経障害」「網膜症(眼)」「腎症」で、頭文字をとって「しめじ」と覚えると忘れません。発症の順番もこの「しめじ」の順番で起こるとされています。 糖尿病性神経障害について取り上げてみた…

痛風発作時の尿酸降下薬開始のタイミングは?

痛風発作(痛風関節炎)時は、血清尿酸値を変動させると発作が悪化すると言われており、急性期には尿酸降下薬は投与せず、NSAIDsにて発作を寛解させます。 尿酸降下薬の開始時期は本邦ガイドラインでは寛解2週間後から開始、3~6ヶ月を目安に尿酸値6.0mg/dL…

体重が増える薬・体重が減る薬

薬の服用により体重変動をきたすことがあります。Clinical review: Drugs commonly associated with weight change: a systematic review and meta-analysis. - PubMed - NCBI J Clin Endocrinol Metab. 2015 Feb 薬剤投与と体重変化との関連についてのメタ…

インスリンが効かない?

インスリンは患者さんによる自己注射が可能な注射剤です。注射量(単位)はダイヤル式で打ち間違いのないよう、メーカーさんの工夫により、使いやすくなっていますが、正しい単位を注射しても、手技に問題があり、血糖値が上がることがあります。 インスリン…

血糖値が改善してないのにHbA1cが下がる?

2014年4月より調剤薬局で血液検査が可能となりました。導入している調剤薬局チェーンもあるようです。 薬局で血液検査を行うことで病気の早期発見が可能となり利用者に利益が得られるのであれば良いのですが、1年に1回の健康診断を受けていれば、病気のスク…

甲状腺ホルモン補充療法 レボチロキシンナトリウム(チラーヂンS)の変服

通常、甲状腺機能低下症に用いられるレボチロキシンナトリウム(チラーヂンS)は毎日一定の量を服用することが多いですが、用量調節のために曜日によって服用量を変える処方例がありました。甲状腺についてまとめてみたいと思います。甲状腺 場所:首の前方…

甲状腺ホルモンでダイエット?副作用は?

甲状腺ホルモンは新陳代謝を促進するため、ダイエットを目的とした輸入製品に含有されていることがあります。もちろん無承認無許可の商品です。 「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製の向精神薬等を含有する無承認無許可医薬品による健康被害事例に…

“コレステロール摂取制限必要なし”??

先日のネットニュースで“コレステロール摂取制限必要なし”といった信憑性を疑う記事がありました。米国がそのような見解を発表したと…。本当でしょうか。 調べてみると、米国の「Dietary guidelines for Americans(米国人のための食生活指針)」よりコレス…

ネフローゼと脂質異常症

ネフローゼ症候群の症例を一部アレンジしてお示しします プレドニゾロン5mg シルニジピン10mg トラセミド8mg ロスバスタチン5mg カンデサルタン8mg ジピリダモール150mg シクロスポリン50mg(処方追加) ネフローゼ症候群でステロイドに抵抗性…