読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

pharmacist's record

日々の業務の向上のため、薬や病気について学んだことを記録します。細心の注意を払っていますが、古い情報が混ざっていたり、記載内容に誤りがある、論文の批判的吟味が不十分であるといった至らない点があるかもしれません。提供する情報に関しましては、一切の責任を負うことができませんので、予めご了承ください。

ACEi/ARB投与により30%以上クレアチニンが上昇すると・・・

抄読会に参加(拝聴)しました。zuratomo4.hatenablog.comSerum creatinine elevation after renin-angiotensin system blockade and long term cardiorenal risks: cohort study. - PubMed - NCBI気になっていたあの論文です。 みなさん、ブログのタイトル…

過敏性腸症候群の新薬は有効ですか? 地域医療ジャーナル 2017年4月号 vol.3

地域医療ジャーナル4月号が出ました!cmj.publishers.fm私は過敏性腸症候群(IBS)についてとりあげました。…が、内容を詰め込みすぎてパンクしてしまい、記事を2つに分けさせていただきました(汗)IBS関連の薬をいくつかレビューしてみたのですが、いい訓練…

不眠症と2型糖尿病の関連

なんか見た!という感じのタイトルですが、20年フォローのコホート研究が発表されているみたいなので取り上げてみます。Insomnia symptoms as a cause of type 2 diabetes Incidence: a 20 year cohort study. - PubMed - NCBI BMC Psychiatry. 2017 Mar 16;…

インターネットで収集した医療情報の質は検索エンジンによって異なる?

例のテレビ番組はまた炎上しそうな雰囲気ですが、テレビだけでなくインターネットでの情報収集も危ういですよね。過去にSNSで「日本語で検索vs英語で検索」てな感じのやりとりをさせていただいた記憶がありますが、個人的には「医療情報を収集するなら英語で…

コラーゲンと褥瘡の件についてpubってみた。

うーむ。また炎上しそうですね(番組、見てないのですが)。普通に気になったのでpubってみました。「Collagen」「pressure ulcer」の2つのワードを含む文献をサーチしてみました。ヒットが少なかったので、検索項目を広げて気になる文献をチラ見。が、コラ…

抗インフルエンザ薬の併用は有用? 地域医療ジャーナル 2017年3月号 vol.3

地域医療ジャーナル3月号です。cmj.publishers.fmインフルエンザについて取り上げました。この記事が掲載されるころには、インフルエンザなんて下火になっていて、なにをいまさら…という感じになるかと思いきや、まだまだ猛威をふるっております。 はやく終…

ラメルテオンで血糖コントロールが改善する?

話題にのっかってみました。 タイトルで「そっちかい!」と思われたかもしれませんが、あえてのラメルテオンです。スボレキサントはマウスの研究しか見つからないですし… Timed Inhibition of Orexin System by Suvorexant Improved Sleep and Glucose Metab…

「論文なんて読めるかー!!」

えー、タイトルでいきなり叫んでみました。 わたくし、ブログを開始してから、何度もこのように一人で自宅で叫んだことがあるとかないとか…。「二度と論文なんて読むかボケ!こんなんおれには無理だ!」と数え切れないくらい逆ギレしながらも、なんだかんだ…

新しい抗アレルギー薬は既存薬より有効? 地域医療ジャーナル 2017年2月号 vol.3

地域医療ジャーナル2月号が掲載されました。cmj.publishers.fm私は新規抗アレルギー薬のビラスチンとデスロラタジンを取り上げていますが、ちょっと花粉症シーズンを先走り過ぎましたかね。例年、2月ごろから患者さんが増えてくるような気がしていたのですが…

頭が痛いので、いろいろパブってみた

ググるって言葉、凄いですよね。自分はGoogleよりYahoo派なので、厳密にはググってはいないのですが、インターネットで検索する、いわゆる「ググる」という言葉はインターネットを使う人みんなに知れ渡った言葉ではないかと思います。医学論文検索をもっとポ…

感動の涙を流すことでストレスが解消されますか? 地域医療ジャーナル 2017年1月号 vol.3

みなさま、仕事納めましたか?12月は忙しかったですね~(とくに後半)。 私は正月休みに突入しましたが、燃え尽きて抜け殻と化し、脱皮する気配もなく、絶賛冬眠中です。やりたいことはいろいろあるのですが、抜け殻ですからね。なにもできないのです。 脱…

各種NOACの出血リスクって結局どうなってんの?

本日12月18日は薬ゼミの薬剤師生涯学習講座「みんなで考えるポリファーマシー」が行われ、大盛況だったようですね。 東京で行われたようなのですが、Live配信にて全国各地で開催され、活発な議論が繰り広げられたようです。さて、自分は何をしていたかという…

ポケモンGOで運動の習慣がつくのか!?

流行語大賞が発表されたらしいですけど、何が選ばれたんでしたっけ? 待機児童問題の件? たしかに重要な課題かと思いますが、今年を象徴するのはやっぱりこれでしょう。ポケモンGO!!!世界中で話題になりましたよね!!・ ・ ・やったことないですけど…(…

アイスクリームによる頭痛【はやく食べるvsゆっくり食べる】

えー、いきなり突拍子もないことを話題にしますが、「かわいい」という言葉ありますよね。自分の中では、 ・赤ちゃんがかわいい ・子犬がかわいい ・アニメキャラクターがかわいいこんな使い方の言葉だと思っています。 あとは人の仕草に対しても使いますか…

薬で音感が狂うことがありますか? 地域医療ジャーナル 2016年12月号 vol.2(12)

地域医療ジャーナル12月号が出ました!cmj.publishers.fm自分は音感をテーマにしました。はやくも音楽好きが滲み出てしまっていますが、他の記者さんがまだ取り上げていないテーマにしたくて。音感が狂うとされている2つの薬剤、これは薬剤師にとっては有名…

ポリ医療情報の世の中ですね

ポリファーマシーに注目が集まっていますが、個人的には“ポリ医療情報”こそ問題だよなぁと思います。テレビやネットでさまざまな医療情報が溢れかえっていて、健康に気を使ってらっしゃる方々にとっては何を信じればいいんだ!?みたいな感じで振り回されて…

初リアル論文抄読会

はじめて論文抄読会に参加してきました。初心者向けなのに取り上げる論文がコクラン…。ま、マジか…!とビクビクしながら参加したのですが、とてもよい雰囲気のワークショップで、楽しく学べました。 いつも黙々と一人引きこもって読んでいるのですが、みんな…

一万歩のウォーキングで睡眠の質が改善?

睡眠って大事ですよね。 不眠症とは無縁の自分にとっては、暇さえあれば眠ってしまうのですが、寝つきが悪い方はさぞお辛いことかと思います。ある日本のスタディがBMJに掲載されました。Does subjective sleep quality improve by a walking intervention? …

ガイドラインだけチェックすればOK?(小児の片頭痛予防薬)

「小児の片頭痛の予防薬でなんかいいのない?」と尋ねられたらどうしましょう? うわー、わかんねー!ってなりますよね(なにもかも頭に入っているスーパー薬剤師なら別ですが…)とりあえず「○○の治療薬」とかを見てみますかね? たしかあの本は適応外使用に…

サプリメントで長生きできますか?(地域医療ジャーナル2016年11月号)

いやー、寒くなってまいりましたね。最近、ちょっと忙しくて、ブログ停滞気味なのですが、とうとう地域医療ジャーナル連載第1回目の掲載となりました。cmj.publishers.fm今月号のタイトルは「開かれた医療とその敵」 か、かっこいい!なにが正しくて、なにが…

ビラスチンの"偽"システマテックレビュー

新しい抗ヒスタミン薬が発売準備中だそうですね。 その名はビラスチン(ビラノア®) この競争率の高い領域に参入してくるとは! よほど自信があるのでしょうか!?とりあえず、簡単にDIを。適応:アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒 用法:成人に…

シナカルセト(NEJM2012)

Effect of cinacalcet on cardiovascular disease in patients undergoing dialysis. - PubMed - NCBI N Engl J Med. 2012 Dec 27;367(26):2482-94背景:シナカルセトは副甲状腺細胞のカルシウム受容体に作用する作動薬で、副甲状腺ホルモン(PTH;parathyroid…

エナジードリンクと血圧/心拍数

Impact of Acute Energy Drink Consumption on Blood Pressure Parameters: A Meta-analysis. - PubMed - NCBI Ann Pharmacother. 2016 Oct;50(10):808-15. 目的:エナジードリンクの消費と、血圧・心拍数との関連を評価。 研究デザイン:Prospective clinic…

医療は人を癒せるのか(地域医療ジャーナル2016年10月号)

ph-minimal.hatenablog.com先日ご紹介させていただいた読者投稿企画のご報告です。このたびはパブリックレビューにて読者様から貴重なご意見を頂きました。 本当にありがとうございました。 一部加筆修正し、地域医療ジャーナル2016年10月号に読者投稿として…

糖尿病治療薬GLP1(リラグルチド)の過量投与!

ph-minimal.hatenablog.com ↑こちらの続編です。GLP1作動薬のリラグルチドの過量投与のケースレポートがありました。 An accidental liraglutide overdose: case report. - PubMed - NCBI Libyan J Med. 2014 Jan 20;9:23055 こちらは自殺目的ではなくアクシ…

妊娠中の歯周病治療で早産を減らせる?

Obstetric outcomes after treatment of periodontal disease during pregnancy: systematic review and meta-analysis. - PubMed - NCBI BMJ. 2010 Dec 29;341:c7017 研究デザイン:RCTのメタアナリシス P:歯周病(歯周炎や歯肉炎)の妊婦 pregnant women …

DPP4阻害薬過量服用にて自殺を試みた症例

DPP4iの過剰服用により自殺を試みた症例Suicide attempt by an overdose of sitagliptin, an oral hypoglycemic agent: a case report and a review of the literature. - PubMed - NCBI Endocr J. 2012;59(4):329-33. Epub 2012 Jan 21. 日本のケースレポー…

ピオグリタゾンはNASHに有効?肝臓がんは??

なんだかんだでピオグリタゾンの研究発表が絶えないなぁと思う今日この頃。Long-Term Pioglitazone Treatment for Patients With Nonalcoholic Steatohepatitis and Prediabetes or Type 2 Diabetes Mellitus: A Randomized Trial. - PubMed - NCBI Ann Inte…

リアルワールドでのNVAFにおける各種NOAC出血リスク

アメリカのデータを使用したコホート研究です。Real-world comparison of major bleeding risk among non-valvular atrial fibrillation patients initiated on apixaban, dabigatran, rivaroxaban, or war... - PubMed - NCBI Thromb Haemost. 2016 Aug 19;…

がん性疼痛にケタミンは有効?

Randomized, double-blind, placebo-controlled study to assess the efficacy and toxicity of subcutaneous ketamine in the management of cancer pain. - PubMed - NCBI J Clin Oncol. 2012 Oct 10;30(29):3611-7. 背景:麻酔薬のケタミンThe anesthetic…

小児~青年における片頭痛治療薬(コクランレビュー)

小児にトリプタン製剤は使用可能? - pharmacist's recordこのテーマは以前とりあげましたが、コクランレビューがでていました。Drugs for the acute treatment of migraine in children and adolescents. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev. 2016…

パブリックレビュー!

地域医療ジャーナルをご存知でしょうか?科学的根拠を基にした情報発信を行っているウェブマガジンで、憧れの先生方が記者として参加されています。 とても勉強になるので、読者登録をして、購読しているのですが、先日、読者投稿企画がありました。おお、な…

炭酸リチウムとNSAIDs/RAS阻害薬

炭酸リチウムの相互作用についてです。あまり馴染みのない薬(いや、というかほとんど知らない)でして…、筆者より詳しい先生が世の中に溢れかえっていることと思いますが、まあ適当に文献漁ってみましょう。まずは添付文書を見ると、併用注意はありますが、…

辞める辞める詐欺!!

えー、あー、なんていうか、えっとですね。 単刀直入に言うと、再開します(笑)もう何ヶ月も更新してないような気がしていますが、ほんの1ヶ月くらいだったんですね。なんか嫌だなぁ。 活動休止!て大々的にメディアに発表したくせに、翌年にはもうニューシ…

終わりに

えーと、唐突ですが、H28.6をもって更新停止します。 無期限の活動停止です(バンド風に言ってみた)急にブログの音沙汰がなくなったら、おい、あいつどうしたんだ?ってなりそうなので(あっ、その心配はない/誰も興味ないとの声も聞こえたような気もするぞ…

モーツァルトvsビートルズ!

Mozart, but not the Beatles, reduces systolic blood pressure in patients with myocardial infarction. - PubMed - NCBI Acta Cardiol. 2015 Dec;70(6):703-6. 背景:音楽はさまざまな臨床的状況でSBP/DBP(収縮期/拡張期血圧)、HR(心拍数)を減少させ…

胸痛→ACS?

些細な心配事(気になる症状など)を薬剤師に相談なさる患者さんもいらっしゃいますよね。診断はできないですし、疾患の除外もできないのですが、危険な疾患じゃないかどうかはある程度は疑えるようになりたいですし、医師に報告する際にはポイントとなる病…

水いぼ(伝染性軟属腫)にヨクイニンエキスは有効?(DB-RCT)

水いぼに使用されるヨクイニンエキスですが、その有効性はどの程度のものでしょうか? ヨクイニンは英語でCoix Seedというそうなのですが、Pubmedではピンとくるものがありませんでした。 かなり古い(昭和62年)のですが日本国内のRCTがありました。伝染性…

低血糖と血圧上昇(&低血糖症状のおさらい)

Hypoglycemia-induced blood pressure elevation in patients with diabetes. - PubMed - NCBI Arch Intern Med. 2010 May 10;170(9):829-31 背景:低血糖に続発する交感神経副腎系の活性化を介した血圧上昇はヒトの実験で実証されているが、低血糖イベント…

野外フェスで耳栓…?

Effectiveness of Earplugs in Preventing Recreational Noise-Induced Hearing Loss: A Randomized Clinical Trial. - PubMed - NCBI JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. 2016 Jun 1;142(6):551-8 目的:music festivalsで音楽を聴いたあとの一時的な聴力損…

高齢者におけるプレガバリンの有効性と安全性

Evaluation of the safety and efficacy of pregabalin in older patients with neuropathic pain: results from a pooled analysis of 11 clinical studies. - PubMed - NCBI BMC Fam Pract. 2010 Nov 5;11:85研究デザイン:11のDB-RCTの統合解析(pooled ana…

術後患者のオピオイドによる便秘に対するルビプロストンvsセンナ

Lubiprostone vs Senna in postoperative orthopedic surgery patients with opioid-induced constipation: a double-blind, active-comparator trial. - PubMed - NCBI World J Gastroenterol. 2014 Nov 21;20(43):16323-33.研究デザイン:DB-RCT(ダブルダ…

LVFXとNSAIDsの併用によるけいれんリスク

キノロンとNSAIDsの併用はけいれんリスクが懸念されています。 キノロンの中枢神経におけるGABA受容体阻害作用が増強されるらしいのですが、実際どの程度リスクが高まるのでしょうか。キノロンの代表ということでLVFX(levofloxacin)をとりあげます。 先発メ…

ダイエットで乾癬が改善する?

乾癬とダイエットのメタアナリシス(アブストのみ) Effect of lifestyle weight loss intervention on disease severity in patients with psoriasis: a systematic review and meta-analysis. - PubMed - NCBI Int J Obes (Lond). 2015 Aug;39(8):1197-202…

BIP trial(ベザフィブラートvsプラセボ)の20年後フォロー

ベザフィブラートの20年フォローの観察研究が出たようです。Bezafibrate for the treatment of dyslipidemia in patients with coronary artery disease: 20-year mortality follow-up of the BIP randomized control t... - PubMed - NCBI Cardiovasc Diabe…

スタチンと糖尿病リスク(ネットワークメタ2016.6)

スタチンと糖尿病の関連は以前より指摘されていました。 (Increased risk of diabetes with statin treatment is associated with impaired insulin sensitivity and insulin secretion: a 6 year follow-up study of... - PubMed - NCBI Diabetologia. 201…

Opioid rotation versus combination

Opioid rotation versus combination for cancer patients with chronic uncontrolled pain: a randomized study. - PubMed - NCBI BMC Palliat Care. 2015 Sep 16;14:41 背景:オピオイドは中等度~重度のがん性疼痛の主な治療法。がん性疼痛は非オピオイド…

夜尿症にデスモプレシンと抗コリン薬の併用

ちょっと気になる論文を見つけたので取り上げます(アブストのみですが)。内容はブログタイトルのとおりなんですが、どうなんでしょう。実際、このような処方は見たことがないのですが、いざ処方がきたら…。 そもそも抗コリン薬って何のことでしょうね。イ…

月経前症候群に対するSSRI / 有害事象のNNH

SSRIのコモンな副作用のNNHってどのくらいだろう?と思って調べてみたところ、PMSに対するSSRIのメタアナリシスがありました。Selective serotonin reuptake inhibitors for premenstrual syndrome. - PubMed - NCBI Cochrane Database Syst Rev. 2013 Jun 7…

スボレキサントの有害事象(NNH)

薬剤師たるもの服作用のスペシャリストになりなさい!と行政から指導されたことがありますが、添付文書やインタビューフォームを読み込んでもスペシャリストにはなれないですよね。 高頻度の副作用はNNHを把握しておきたいと思う今日この頃。過去にこんな記…